菅義偉官房長官は2日午前、首相官邸で臨時記者会見を行い、北朝鮮が同日午前7時10分ごろに発射した弾道ミサイルのうち1発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。会見の全文は次の通り。
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本日午前7時10分ごろ、北朝鮮東岸より2発の弾道ミサイルが発射され、そのうち、1発は7時17分ごろに北朝鮮側のわが国の排他的経済水域外、また1発は7時27分に島根県島後沖日本海上のわが国の排他的経済水域内に落下したものとみられる。なお、現時点において、付近を航行する航空機や船舶への被害報告は確認されていない。安倍晋三首相には本件についてただちに報告を行い、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶などの安全確認を徹底すること。不測の事態に備え、万全の態勢をとること、この3点の指示があった。
また、政府においては官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室において情報収集するとともに緊急参集チームを招集し、対応について協議を行った。さらに、国家安全保障会議(NSC)を開催し、情報の集約、および対応について協議を行う予定だ。引き続き情報の収集・分析に全力を挙げ、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には速やかに発表する。