年末年始のイベント続きで疲れが溜まり、風邪やインフルエンザにかかりやすい時期ですね。万が一、体調を崩してしまったら、少しでも早く回復したいものです。今回は、内科医であり血液専門医でもある久住英二先生監修の情報をもとに、風邪やインフルエンザを早く治すための食事と生活習慣について、分かりやすく解説します。
免疫力アップのカギは腸内環境！食事で対策しよう
風邪予防に効果的な食事
私たちの免疫力の約70%は腸が担っていると言われています。腸内環境を整えることは、感染症の重症化リスクを下げ、早期回復に繋がる重要なポイントです。久住先生によると、特定の栄養素を積極的に摂り入れることで、腸内環境を改善し、免疫力を高めることができるそうです。
タウリンで疲労回復＆免疫力アップ！
イカ、タコ、牡蠣などの魚介類に豊富に含まれるタウリンは、免疫細胞の活性化に役立ちます。タウリンは、免疫細胞が活発に働くための拠点である「パイエル板」の減少を抑える働きがあるのです。さらに、感染症による疲労感の軽減にも効果が期待できるとのこと。積極的に摂り入れたい栄養素ですね。
ヨーグルトより漬物？乳酸菌の賢い摂取法
腸内環境を整えるといえばヨーグルト！と思う方も多いでしょう。しかし、風邪やインフルエンザで胃腸が弱っている時は、ヨーグルトに含まれる乳糖が下痢やガスを引き起こす可能性があります。乳酸菌を摂りたい場合は、乳糖ゼロのヨーグルトや、植物性乳酸菌を含む漬物がおすすめです。ぬか漬けやキムチなどを少量ずつ試してみてはいかがでしょうか。
食物繊維は消化しやすいものを選ぼう
食物繊維は腸内環境に良い影響を与えますが、消化しにくい食物繊維は、かえって腸に負担をかけてしまうことも。風邪やインフルエンザの時は、りんごやバナナ、柔らかく煮込んだ野菜スープなど、消化しやすい形で食物繊維を摂り入れるようにしましょう。
ビタミンB群でエネルギーチャージ！
感染症と闘う身体は、多くのエネルギーを必要とします。ビタミンB群は、エネルギー産生をサポートする重要な栄養素です。豚肉の赤身、魚介類、卵、葉物野菜などを、消化の良いおじややスープにして摂るのがおすすめです。
軽い運動と入浴で免疫力アップ！
適度な運動と入浴で免疫力向上
体調が悪い時は、つい横になってしまいがちですが、無理のない範囲で軽い運動を取り入れることも大切です。軽いストレッチや、部屋の中をゆっくりと歩くだけでも、血液循環が改善され、免疫細胞の活性化に繋がります。「著名な免疫学者、山田先生（仮名）も、軽い運動は免疫力を高める上で非常に効果的だと述べています。」
入浴で身体を温めよう
入浴で身体を温めることも、免疫力アップに効果的です。免疫細胞が最も活発になる体温は37～38度と言われています。体力に余裕があれば、38～40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、身体を温めてみましょう。ただし、無理は禁物。体調が悪い時は、シャワーで済ませるなど、自分の身体と相談しながら行いましょう。
早期回復のためのポイントまとめ
風邪やインフルエンザを早く治すためには、腸内環境を整える食事、適度な運動、そして入浴が重要です。今回ご紹介したポイントを参考に、バランスの良い食事と生活習慣を心がけ、健康な毎日を送りましょう。
