7月20日に投開票が予定されている参議院議員選挙は、全国的にも注目を集めている。中でも東京選挙区は、定員7人(うち1人は任期3年の欠員補充)に対し、知名度の高い女性候補者が多数立候補しており激戦が予想される。立憲民主党現職の塩村文夏氏、共産党現職の吉良佳子氏に加え、無所属で山尾志桜里氏の名前も挙がっている。こうした中にあって、国民民主党から新人として出馬を表明したのが、元NHKアナウンサーの牛田茉友氏だ。彼女は一体どのような人物なのだろうか。
国民民主党が牛田氏の擁立へと動いた背景には、党内の思惑があったと見られている。政治部記者は次のように解説する。「4月17日夕刻、国民民主党が次期参院選の東京選挙区にNHKの牛田茉友アナを擁立すると報じられました。『日曜討論』のキャスターを務めた経験もある彼女の擁立には、『日曜討論』に出演歴のある榛葉賀津也幹事長が関わったと囁かれています」。
報道に先立ち、週刊文春が関係者に取材を行ったところ、榛葉氏は「都連に任せているので、都連に聞いてください」と回答。都連の選対委員長である川合孝典参院議員は、「牛田さんとは何回か会ったことがある。色んな人が来るから面接の調整に必死で。党本部が主体的に動いていると思います」と述べ、党本部主導であることを示唆した。
牛田アナ本人にも電話で直撃取材が行われた。参院選出馬の可能性について問われると、「まだNHKに在職しておりますので、何も答えることはございません」と回答を避けた。しかし、その翌日には『日曜討論』のウェブサイトおよびNHKの公式ウェブサイトから彼女の顔写真が削除された。さらに、4月20日放送の『日曜討論』では別の女性アナウンサーが代役を務めた。そして、牛田アナの公式Xアカウントのプロフィールは「元NHK」に変更された。
一夜にしてNHKを去る形となった牛田氏。その経歴は異色だ。NHK関係者によると、「大阪府出身で、地元の名門校である大阪教育大学附属高等学校池田校舎を卒業後、大阪大学医学部保健学科に進学しました。在学中に臨床検査技師の資格を取得しています。サッカー部のマネージャーを務める傍ら、ミス阪大にも輝いた美貌の持ち主です」とのこと。アナウンサーとしての活躍に加え、医学畑での専門性も持ち合わせている点は注目に値する。
元NHKアナウンサー牛田茉友氏の肖像写真 国民民主党から参院選東京選挙区に出馬
参議院選挙東京選挙区という激戦区に、知名度と異色の経歴を持つ新人として挑む牛田茉友氏。元NHKアナウンサーという背景が、選挙戦にどのような影響を与えるか、今後の動向が注目される。





