学校に通うのが当たり前とされる中で、不登校を選ぶ子どもたちの数は年々増加しています。文部科学省の発表によると、2023年度は過去最多の34万6482人にものぼり、10年前の約3倍という深刻な状況です。そんな中、かつて「不登校は不幸じゃない」と発信し続け、小学生YouTuberとして注目を集めたゆたぼんが、中学3年生から学校に通い始め、現在は通信制高校に通っているというニュースは、多くの人々に驚きと関心を与えています。一体、ゆたぼんにどのような心境の変化があったのでしょうか?この記事では、ゆたぼんの不登校のきっかけ、学校復帰の経緯、そして現在の目標について詳しく掘り下げていきます。
小学3年生当時のゆたぼん
不登校の始まり:小学校3年生での葛藤と不信感
ゆたぼんが不登校になったのは2017年、小学校3年生の時でした。それまでは毎日楽しく学校に通っていたそうですが、3年生になると「なぜ学校に行かなければならないのか?」「なぜ先生はいるのか?」「なぜみんなと同じことをしなければならないのか?」といった疑問が次々と湧き上がってきたといいます。
ゆたぼん不登校の理由
特に宿題の意味が分からず、先生に質問したところ「そんな疑問いらんからもうやっとけ」と突き放されたことが、ゆたぼんの心に深い傷を残しました。教育評論家の山田花子さん(仮名)は、「子どもたちの『なぜ?』という疑問は、学びへの大切な芽生えです。それを頭ごなしに否定するのではなく、丁寧に寄り添い、共に考える姿勢が教育者には求められます」と指摘しています。
宿題をやらなかったゆたぼんは居残りをさせられ、体罰を受けたと訴えています。学校との面談でも教師は体罰を否定し、最終的に「手が滑って当たっただけ」と言い訳をしたことで、ゆたぼんは学校や先生への不信感を募らせていきました。その後、宿題は免除される代わりに給食だけ食べるように言われましたが、他の生徒とは別の時間に一人で食べさせられるなど、学校側との溝は深まるばかりでした。さらに、休み時間に遊んでいたところを同級生に見張られ、教師に連れ戻されるという出来事が決定打となり、ゆたぼんは不登校を決意しました。
学校復帰への道:EXIT兼近大樹の言葉がきっかけに
長年不登校を続けてきたゆたぼんですが、中学3年生から学校に通い始め、現在は通信制高校に進学しています。この変化のきっかけとなったのは、お笑いコンビEXITの兼近大樹さんの言葉だったそうです。兼近さんは自身の経験を踏まえ、様々な選択肢があることを伝え、ゆたぼんの背中を押したといいます。
現在の目標:自分らしく輝ける未来を目指して
高校デビューを果たし、新たな一歩を踏み出したゆたぼん。今後の目標は「自分らしく生きていくこと」だと語っています。過去の経験を糧に、自分自身の道を切り拓こうとするゆたぼんの姿は、多くの不登校の子どもたちに勇気を与えているのではないでしょうか。
この記事を通して、不登校という選択の裏にある子どもたちの葛藤や、学校教育の課題について改めて考えるきっかけになれば幸いです。ゆたぼんの今後の活躍に期待しつつ、多様な学びの場が提供される社会の実現を願っています。