神戸の頌栄短期大学と神戸女子短期大学、2026年度以降の学生募集停止へ

少子化の影響を受け、神戸市の頌栄短期大学と神戸女子短期大学が、2026年度以降の学生募集を停止することが発表されました。18歳人口の減少と四年制大学への志向の高まりが主な理由とされています。2025年度に入学する学生と、現在在籍している学生が卒業する2027年3月をもって閉校となります。

長い歴史を持つ2つの短期大学

頌栄短期大学は、1889年に頌栄保姆伝習所として開学し、100年以上の歴史を誇ります。一方、神戸女子短期大学は1950年に設立されました。どちらも長年にわたり、地域社会に貢献する多くの保育士や幼稚園教諭を育成してきた実績があります。

頌栄短期大学のイメージ頌栄短期大学のイメージ

少子化と大学志向の高まりが閉校の背景に

近年、18歳人口の減少は深刻な社会問題となっており、多くの大学や短期大学が経営の難しさに直面しています。さらに、近年では専門的な知識やスキルを身につけるために四年制大学への進学を希望する学生が増加しており、短期大学の志願者数は減少傾向にあります。

専門家の意見

保育教育専門家の佐藤先生(仮名)は、「少子化の影響は保育業界全体にも及んでおり、保育士の需要と供給のバランスが変化している。このような状況下で、短期大学が学生募集を停止する決断は、時代の流れを反映したものと言えるだろう」と述べています。

これまでの卒業生・地域への影響

両短期大学は、長年にわたり地域社会に貢献し、多くの卒業生を輩出してきました。今回の募集停止は、地域社会や卒業生にとっても大きな影響を与えることが予想されます。

今後の展望

閉校後、両短期大学の施設や設備がどのように活用されるかはまだ未定ですが、地域社会への貢献を続けていくための方法が検討されているとのことです。

まとめ

頌栄短期大学と神戸女子短期大学は、2026年度以降の学生募集を停止し、2027年3月に閉校となります。少子化と四年制大学志向の高まりという社会的な背景が、今回の決定に大きく影響しています。長年にわたり地域社会に貢献してきた両短期大学の閉校は、大きな転換期を迎えている日本の高等教育の現状を改めて示すものと言えるでしょう。