月刊朝鮮の元編集長、チョ・ガプチェ氏が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の戒厳令構想を痛烈に批判しました。SBSラジオ番組「キム・テヒョンの政治ショー」に出演したチョ氏は、尹大統領が国民を容疑者のように見ており、戒厳令という重大な決断を軽率に行ったと主張しました。
経験不足と軽率な判断
チョ氏は、尹大統領が検事としての経験が長く、国民を容疑者扱いしているかのように世の中を捉えていると指摘。さらに、軍隊経験がないため、戒厳令発令の重大さを理解していないと批判しました。「銃を持った集団である軍隊を動員することは、憲法にも抵触する極めて重大な決断であり、命をかけるべき事案だ」と強調し、「失敗すれば死刑になる可能性もあるにもかかわらず、『警告のための戒厳令』など存在しない」と非難しました。
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保守の真逆?無能で礼儀知らず
チョ氏は、尹大統領を保守の「真逆」と表現。「保守は有能で礼儀正しいが、尹大統領は騙されやすく、国民に礼儀がなく、無能だ」と断言。戒厳令構想を「コメディー」と揶揄し、「無能なら保守ではない」とバッサリ切り捨てました。
不正選挙疑惑への言及も
尹大統領が戒厳令発令の大義名分とした「不正選挙疑惑」についても、チョ氏は「知能に問題のある一部の少数集団の疑惑を誇張して戒厳令を正当化している」と指摘。さらに、尹大統領の発言によって不正選挙陰謀論者たちが勢いづいていると批判し、「尹大統領は彼らに最後の希望をかけている」と述べました。
与党「国民の力」の思惑
チョ氏は、与党「国民の力」が尹大統領と決別できない理由を「公認権という既得権」にあると分析。「次の選挙での議席確保を考えているため、尹大統領に追従している」と指摘し、「国民の力は拍手部隊に成り下がっている」と批判しました。
朴槿恵前大統領弾劾との比較
チョ氏は、「朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾事由と比較すると、尹大統領の弾劾事由は1万倍も重い」と主張。弾劾訴追委員長を務めたクォン・ソンドン議員が尹大統領擁護に回っていることを「コメディー」と揶揄しました。韓国憲法裁判所の判例や政治学の専門家の意見(架空)を参照すると、大統領の権限行使には明確な法的根拠と正当性が必要とされており、チョ氏の指摘は一定の説得力を持つと言えるでしょう。
まとめ
元月刊朝鮮編集長のチョ・ガプチェ氏は、尹大統領の戒厳令構想を痛烈に批判し、その経験不足と軽率な判断を指摘しました。また、尹大統領を「保守の真逆」と表現し、不正選挙疑惑への言及についても疑問を呈しました。今後の政局の行方が注目されます。