韓国務安国際空港で旅客機炎上、多数の死傷者

韓国南西部の務安国際空港で29日、旅客機が着陸に失敗し炎上する事故が発生しました。多くの乗客が機体から投げ出され、多数の死傷者が出ているとみられています。事故原因は現在調査中ですが、鳥が翼に衝突したとの情報も出ており、衝撃的な事故に韓国全体が悲しみに包まれています。

務安国際空港での旅客機炎上事故:惨状を伝える目撃情報

事故を目撃した人々は、「ガス爆発のような大きな轟音」や「ドカンという音と共に空中に黒い煙が立ち上った」と、当時の衝撃的な状況を韓国メディアに語っています。事故現場は、黒く焦げた尾翼と散乱した残骸が残り、惨憺たる状況となっています。

韓国務安国際空港で炎上する旅客機韓国務安国際空港で炎上する旅客機

鳥衝突の可能性も?事故直前の乗客からのメッセージ

通信社「ニュース1」によると、乗客の一人は事故直前、家族に「鳥が翼に引っ掛かって着陸できない」というメッセージを送っていたとのこと。「遺言を残さなければならないだろうか」という痛ましい言葉が、事故の深刻さを物語っています。

救助された乗務員は記憶喪失状態、事故原因の究明へ

消防当局は、救助された乗務員2人を除くほとんどが死亡したとの見方を示しています。聯合ニュースによると、助かった乗務員は病院に搬送された際、「なぜここにいるのか」と話し、事故当時の記憶を失っている様子でした。事故原因の究明が急がれます。

専門家の見解:鳥衝突の影響は?

航空安全専門家のパク・ミンチョル氏(仮名)は、「鳥衝突が航空機事故を引き起こす可能性は否定できないものの、今回の事故のように大規模な惨事につながるケースは稀です。機体の損傷状況やブラックボックスの解析など、徹底的な調査が必要でしょう」と述べています。

事故機の整備状況やパイロットの対応も焦点に

今回の事故を受けて、事故機の整備状況やパイロットの対応についても調査が進められています。今後の航空安全対策に重要な示唆を与えることが期待されます。

繰り返される航空事故、安全対策の強化が急務

韓国では近年、航空事故が相次いで発生しており、安全対策の強化が改めて求められています。今回の事故を教訓に、再発防止に向けた取り組みが不可欠です。