自民党と統一教会:60年に渡る癒着の真相とは?岸一族との知られざる関係を教団幹部が初証言

安倍元首相銃撃事件を契機に注目を集めた自民党と統一教会の関係。その蜜月関係は、一体いつから始まったのでしょうか?本記事では、教団現役幹部の初証言を基に、1959年の統一教会日本進出以降の岸一族との知られざる関係、そして笹川良一氏との接点を探り、約60年に及ぶ癒着の真相に迫ります。

岸一族と統一教会:知られざる関係の始まり

2024年9月、朝日新聞は安倍晋三元首相と統一教会会長らが2013年の参院選直前に自民党本部で面会していたと報道しました。この報道を受け、同席していた教団の政治団体「国際勝共連合」の渡邊芳雄副会長が、初めてメディアの取材に応じました。渡邊副会長は、これまでの報道の一方性を指摘し、教団側と自民党の関係の真実を伝えたいと語りました。

安倍晋三元首相と統一教会会長の面会の様子安倍晋三元首相と統一教会会長の面会の様子

渡邊副会長によると、2013年の参院選において、教団は全国比例で特定の候補者である北村経夫氏を応援する動きがあり、その旨を安倍元首相に説明しに行ったとのことです。安倍元首相は、この申し出に対し、歓迎の意向を示したとされています。しかし、自民党はこれまで一貫して教団との組織的な関係を否定してきました。

笹川良一氏との出会い:国際勝共連合の設立

渡邊副会長は、自民党と教団の関係は60年ほど前に遡ると証言しています。その始まりは、山梨県の本栖湖畔での出来事でした。統一教会教祖・文鮮明氏と、右翼のドンと呼ばれた笹川良一氏が会談し、ある合意に至ったのです。

笹川氏は、戦後を代表する政財界のフィクサーとして知られ、全国モーターボート競争会連合会の会長も務めていました。文氏は、笹川氏の協力のもと、反共産主義を掲げる政治団体「国際勝共連合」を設立することを決定しました。

笹川氏自身、メディアからタブー視されていたこともあり、統一教会との関係はほとんど報じられることはありませんでした。当時のボートレーサー養成施設は今も当時のまま残っており、歴史の証人となっています。

隠された関係:真実への道

自民党と統一教会の関係は、長年にわたり隠蔽されてきました。しかし、安倍元首相銃撃事件をきっかけに、その癒着の実態が徐々に明らかになりつつあります。教団現役幹部の証言は、真実を解き明かすための重要な手がかりとなるでしょう。

今後の展望:さらなる真相究明へ

今後、更なる調査と関係者の証言によって、自民党と統一教会の関係の全貌が明らかになることが期待されます。日本の政治と宗教の関係性を見つめ直し、健全な民主主義社会の実現に向けて、さらなる真相究明が求められています。