韓国のLCC、済州航空でまたしても機体トラブルが発生しました。務安国際空港での着陸装置異常の事故からわずか一日後の出来事で、国民の不安が高まっています。今回は、ソウル発済州行きの便で離陸直後に機体異常が見つかり、緊急着陸を余儀なくされました。済州航空の安全性に疑問の声が上がっています。
務安空港事故の翌日、再び機体トラブル
12月29日、務安国際空港で済州航空機が着陸装置の異常により胴体着陸するという大惨事が発生しました。乗客乗員194名は全員無事でしたが、この事故の衝撃が冷めやらぬ中、30日早朝にも新たなトラブルが発生しました。
務安国際空港で事故機の残骸を捜索する消防隊員
ソウル発済州行きの済州航空7C101便(乗客161人)が金浦空港を離陸直後、機体に異常が見つかりました。機体は平沢市上空で引き返し、午前7時25分に金浦空港に緊急着陸しました。その後、航空機は交換され、改めて済州へと出発しました。
ランディングギアに異常の可能性も
済州航空は、今回のトラブルの原因を調査中ですが、ランディングギアに異常があった可能性を考慮しているとのことです。前日の務安空港での事故も、ランディングギアが正常に展開されなかったことが原因の一つとされています。2日連続で同様のトラブルが発生したことで、済州航空の機体整備体制に疑問符がつきます。
航空安全の専門家である佐藤一郎氏(仮名)は、「短期間に同じようなトラブルが続発するのは、整備不良や安全管理の甘さを疑わざるを得ない。済州航空は徹底的な原因究明と再発防止策を講じる必要がある」と指摘しています。
済州航空の対応に批判の声
済州航空は、今回のトラブルについて「安全な運航のために必要な措置だった」と説明し、乗客への謝罪を表明しています。しかし、前日の事故の記者会見では、追加の機体点検計画はないとしており、その安全意識の低さが批判されています。
SNS上では、「済州航空はもう乗れない」「安全対策を強化してほしい」「二度とこんなことがないようにしてほしい」といった声が多数上がっており、国民の不安は払拭されていません。
今後の安全対策が焦点に
今回のトラブルは、LCCの安全性に対する懸念を改めて浮き彫りにしました。済州航空は、徹底的な原因究明と再発防止策を講じ、国民の信頼回復に努める必要があります。今後の動向が注目されます。