ファミリーレストラン「ジョナサン」は、この10年足らずで店舗数がほぼ半減するなど苦戦が続いている。従来型のファミレスとして厳しい状況にある中、新たな動きも見られる。全国に158店舗を展開するジョナサン(2025年6月30日現在)のうち、ごく一部の店舗では独自のサービスを提供している。その一つが「モーニングビュッフェ(朝食バイキング)」だ。
激レア!3店舗限定のジョナサン朝食ビュッフェ
ジョナサンでモーニングビュッフェを実施しているのは、2024年7月4日時点で、横浜公園店、新小岩駅前店、秋葉原駅前店のわずか3店舗のみとなっている。全店舗の約2%という、非常に希少な存在だ。今回はこの激レアな「ジョナサン モーニングビュッフェ」を提供する店舗の中から、秋葉原駅前店を訪れた。
ジョナサン秋葉原駅前店は、JR秋葉原駅電気街口を出てすぐ左手の「ホテルメッツ秋葉原」の2階に位置する。ホテルに併設されているため、宿泊者向けの朝食サービスを兼ねてモーニングビュッフェが実施されているという背景がある。
ホテルメッツ秋葉原は、平日利用で1泊1万5000円からという価格帯で、ビジネスホテルながら三つ星評価を得ている。この影響もあり、ジョナサン秋葉原駅前店の店内は、一般的なジョナサンとは一線を画すホテルライクな雰囲気が漂っている。壁の装飾や床のパーケット柄、落ち着いたブルーグレーのファブリック生地のソファなど、高級感が感じられる内装だ。
ジョナサン 秋葉原駅前店で提供される1800円のモーニングビュッフェの様子。ホテル併設店舗ならではの上質な朝食バイキング。
この「ジョナサン モーニングビュッフェ」は、土日朝限定で1800円という価格設定となっている。この価格帯でありながら、利用客からは「このクオリティは凄い!」と高い評価を得ているようだ。一般的なファミレスの朝食とは異なる品揃えと質の高さが、利用客に好評をもたらしている。こうした希少で質の高いサービスは、苦戦が続くジョナサンにとって、イメージ向上や新たな顧客層の獲得に繋がる可能性を秘めていると言えるだろう。
低迷ジョナサンに差す光明か
ジョナサンのモーニングビュッフェは、現時点ではごく一部の店舗での限定的なサービスに留まっている。しかし、その質の高さや希少性が注目を集め、話題となっていることは、チェーン全体にとってプラスの要素となり得る。この限定的な成功事例が、今後のジョナサンのメニュー開発や店舗戦略にどのような影響を与えていくのか、注目されるところだ。
【参考】
Yahoo!ニュース / 東洋経済オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f1171369ff5bb62732467edb697f96697b58f37