福岡・天神中央公園で年末の食料支援、生活困窮者70人が感謝の声

福岡市中央区の天神中央公園で、NPO法人「エンジェルアシスト福岡自立支援協会」が2024年最後の食料支援活動を実施しました。年末の厳しい寒さの中、約70名の生活困窮者の方々がパンやカップ麺などの食料を受け取り、支援者への感謝の言葉を述べていました。

年末の寒空の下、温かい支援の手

12月29日午後2時、天神中央公園には、帽子や上着、マスクなどで防寒対策をした生活困窮者の方々が列を作っていました。配布開始とともに、「良いお年をお迎えください」という支援者たちの温かい言葉とともに、パン、カップ麺、スキムミルク、豆、ミカンなどが手渡されました。66歳の男性は「ありがたい。年末年始は炊き出しのある公園に行くつもりです」と感謝の思いを語っていました。

alt=天神中央公園で食料支援を受ける生活困窮者たちalt=天神中央公園で食料支援を受ける生活困窮者たち

10年以上続く支援活動、困窮者増加の現状

エンジェルアシスト福岡自立支援協会は2010年に設立され、天神中央公園での食料配布活動を10年以上続けています。同協会の60歳男性理事は、通常は約100人が列を作るようになり、以前と比べて困窮者が増えていると指摘します。「生活の全てを支援することはできませんが、せめて一食でも力になりたい。今後も必要な支援を続けていきたい」と、活動への思いを語りました。

食料支援の重要性と社会課題

食料支援は、生活困窮者にとって immediate な needs を満たすだけでなく、年末年始という特別な時期に心の支えとなる重要な役割を担っています。生活困窮者の増加は、日本社会が抱える深刻な課題であり、行政、NPO、そして地域社会全体での継続的な支援が必要不可欠です。栄養バランスの取れた食品の提供や、就労支援、住居支援など、多角的なアプローチによる包括的なサポート体制の構築が求められています。 フードバンクの活動なども注目されており、食品ロス削減と生活困窮者支援の両立を目指す取り組みも広がっています。

alt=支援者から食料を受け取る生活困窮者の男性alt=支援者から食料を受け取る生活困窮者の男性

まとめ:温かい支援の輪を広げ、共に生きる社会へ

年末の寒空の下、天神中央公園で行われた食料支援活動は、生活困窮者にとって大きな支えとなっています。支援活動の継続と、より多くの人々が困窮者の現状に関心を持ち、支援の輪を広げていくことが、共に生きる社会の実現につながるのではないでしょうか。