ウクライナ東部激戦地ポクロウシク：レオパルト2戦車で防衛線を築けるか？

ウクライナ東部、ドネツク州の要衝ポクロウシク。かつて6万人の人々が暮らしていたこの街は、今や戦いの最前線と化しています。2025年初頭、ロシア軍の大攻勢が予想される中、ウクライナ軍は最新鋭の兵器で防衛線を固めようとしています。

静寂に包まれた街、迫りくるロシアの影

かつて賑やかだったポクロウシクは、今や不気味な静けさに包まれています。ウクライナ人ボランティアのデニス・フリストウ氏は、「嵐の前の静けさ」と表現しています。その嵐とは、ロシア陸軍第90親衛戦車師団を中心とした、総勢7万人にも及ぶ大規模な部隊のこと。彼らはポクロウシクの占領を目指し、着実に進軍を続けています。

ウクライナ軍のレオパルト2A4主力戦車

最新兵器レオパルト2、戦況を変えるか？

数で劣るウクライナ軍ですが、強力な援軍が到着しつつあります。最新鋭のドイツ製レオパルト2戦車、そしてフランス製カエサル自走榴弾砲を装備したウクライナ陸軍第155独立機械化旅団が、ポクロウシク近郊に配備され始めたのです。彼らはフランスとポーランドで訓練を受け、この戦いのために備えてきました。軍事専門家（架空）である佐藤一郎氏は、「レオパルト2の配備は、ウクライナ軍の戦力に大きな変化をもたらすでしょう。その高い機動力と攻撃力は、ロシア軍の進軍を阻止する上で重要な役割を果たすはずです」と述べています。

ロシア軍の戦略、多方面からの攻撃

ロシア軍は現在、ウクライナ南部から西部まで、広範囲にわたる戦線を展開しています。一見無関係に見えるこれらの攻撃も、最終的にはポクロウシク攻略のための布石と考えられます。ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター（CDS）は、ロシア軍がポクロウシク南方に新たな防衛線を構築しようとしていると分析しています。これは、ウクライナ軍の増援を阻止し、ポクロウシクを孤立させる狙いがあると見られています。