災害大国日本では、いつどこで地震や水害などの災害に遭遇するかわかりません。2024年の能登半島地震から1年が経ちましたが、南海トラフ地震や首都直下地震への懸念も高まる中、改めて防災対策を見直す時期と言えるでしょう。この記事では、危機管理の専門家である国崎信江氏の著書『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)を参考に、本当に必要な防災グッズと、その選び方について詳しく解説します。
必須!今すぐ揃えたい防災グッズ
まず、国崎氏が特に重要だと語るのが「災害用トイレ」と「トイレットペーパー」です。断水時でも衛生的にトイレを使用できるよう、十分な量を備蓄しておくことが大切です。
災害用トイレ:備蓄量の目安は?
国崎氏は、1人1日あたり5~7回の排泄を想定し、家族の人数×10日分の備蓄を推奨しています。4人家族なら200~280回分と、想像以上に多いと感じるかもしれません。自宅のトイレにポリ袋をかぶせて代用することもできますが、専用の災害用トイレの方が衛生的で使い勝手が良いでしょう。
alt 災害用トイレ
トイレットペーパー:意外と忘れがちな必需品
トイレットペーパーも忘れずに備蓄しましょう。普段使い慣れたものに加え、水に流せないタイプのトイレットペーパーも用意しておくと、断水時にも安心です。
普段使いのバッグにも防災グッズを!
自宅での備えだけでなく、外出時にも最低限の防災グッズを携帯しておきましょう。国崎氏自身も、常にバッグにいくつかのアイテムを入れているそうです。
国崎氏おすすめの携帯用防災グッズ
国崎氏が普段持ち歩いているのは、「携帯用トイレセット」「止血パッド」「滅菌パッド」「モバイルバッテリー」「ゼリー飲料」「ヘッドライト」です。これらのアイテムはどれも小型軽量で、バッグに入れても邪魔になりません。ヘッドライトは暗闇での行動に役立つだけでなく、毎日の点検で電池切れを防ぐ習慣も身に付きます。
携帯用防災グッズを選ぶポイント
携帯用防災グッズを選ぶ際は、軽さ、コンパクトさ、使いやすさを重視しましょう。また、定期的に中身を確認し、使用期限が切れたものは交換するなど、常に万全の状態を保つことが重要です。
防災のプロからのアドバイス
国崎氏によると、防災対策で最も大切なのは「日頃からの備え」です。いざという時に慌てないよう、必要なグッズを揃え、家族で避難経路や連絡方法を確認しておきましょう。「防災は日常の一部」という意識を持つことが、災害から身を守る第一歩です。
まとめ:防災意識を高め、安全な暮らしを
この記事では、防災グッズの選び方や備蓄方法について解説しました。ご紹介した内容を参考に、ご自身の状況に合った防災対策を実践してみてください。防災意識を高め、日頃から備えておくことで、安心して暮らせる社会を築いていきましょう。