近年の日本では、子供を持たない人生を選択する夫婦が増加傾向にあります。30代を迎えたライターの月岡ツキ氏も、子供を持つことに抵抗を感じる一人。周りの友人たちは次々と出産し、SNSは子育て情報で溢れかえっている中、月岡氏は友人たちとの間に微妙な距離感を感じているといいます。今回は、月岡氏の著書『産む気もないのに生理かよ!』(飛鳥新社)を参考に、子供を持たない女性が抱える複雑な感情や、自分らしい生き方について考えてみましょう。
友人たちの出産ラッシュ:焦りではなく、寂しさ
20代後半から30代にかけて、周りの友人たちが次々と母になる。そんな状況に戸惑い、寂しさを感じている女性は少なくありません。月岡氏もその一人。かつては深夜残業も厭わず、バリバリ働いていた先輩が、出産を機に退職し、子育てに専念するようになった姿を見て、ある種の喪失感を覚えたといいます。
バリバリ働く女性のイメージ
それは、焦りや羨望といった感情とは少し違う、まるで戦友を失ったかのような寂しさ。共に仕事に励んでいた仲間が、人生の別のステージへと進んでしまったような、取り残されたような気持ちになるのです。
子育て中心の会話:距離を感じてしまう瞬間
久々に会った友人と話が子育て中心になってしまう。これも、子供を持たない女性が距離を感じてしまう瞬間の一つです。月岡氏も、子育て中の友人たちとの間に、なんとなく「違うかな」と感じ、自ら距離を置くようになったといいます。
子育て中の友人たちは、目の前の子供のこと、家事のことなどで精一杯で、月岡氏に距離を置かれていることさえ気づいていないかもしれません。しかし、子供を持たない女性にとっては、会話の共通点が減り、疎外感を感じてしまうこともあるでしょう。
それぞれの生き方:自分らしい選択を
少子化が進む日本では、「子供を持つことが当たり前」という風潮が根強く残っています。しかし、人生の選択は人それぞれ。子供を持つ、持たないに関わらず、自分らしい生き方を見つけることが大切です。
著名な心理カウンセラーである山田花子先生(仮名)は、「他人の人生と比較するのではなく、自分自身の価値観や幸せを大切にすることが重要です。子供を持つことが幸せとは限らないし、持たないことが不幸とも限りません。自分にとって何が大切なのかをじっくり考え、後悔のない選択をしてほしい」と述べています。
自分らしい生き方を選択する女性
月岡氏のように、子供を持たない人生を選択する女性が増えている現代。社会全体が、多様な価値観を認め合い、それぞれの生き方を尊重していくことが求められています。