マイナンバーカード、活用してますか? 健康保険証としての機能「マイナ保険証」はご存知の方も多いと思いますが、実は医療費助成の手続きも簡略化できるって知っていましたか? この記事では、子育て世代にも嬉しいマイナ保険証の新たな展開について詳しく解説します。
子どもの医療費助成、マイナ保険証で簡単に!
これまで、子どもや難病患者などが医療費助成を受けるには、健康保険証に加えて自治体発行の受給者証が必要でした。 窓口で2枚のカードを提示する手間、医療機関側での事務処理の負担も少なくありませんでした。しかし、厚生労働省は2026年度以降、この煩雑な手続きをマイナ保険証だけで完結できる仕組みを全国に拡大する方針を固めました。
具体的に何が変わるの?
新しい仕組みでは、マイナ保険証をカードリーダーにかざすだけで、健康保険の情報確認と同時に医療費助成の手続きも完了します。精神疾患の通院費やひとり親家庭の医療費なども対象となる予定です。これにより、患者は受給者証を持ち歩く必要がなくなり、医療機関側の手入力作業も大幅に削減されます。
alt_text
先行実施の現状と今後の展望
この新たな仕組みは、2023年度から既に183の自治体で先行実施されています。厚生労働省は関係法を改正した上で、全国展開を目指す方針です。 「医療費控除の手続きが簡単になるのは助かる」と、東京都内在住の3児の母、佐藤さん(仮名)も期待を寄せています。
子育て世代のマイナ保険証利用率向上に期待
現状、マイナ保険証の利用率は20歳以上で13~21%台なのに対し、20歳未満は7~8%台と低い水準です。 利便性の向上によって、子育て世代の利用率向上も期待されています。 小児科医の田中先生(仮名)は、「保護者の方々にとって、受給者証を忘れてしまう心配がなくなるのは大きなメリット。スムーズな診療につながることを期待している」と語っています。
医療費の負担軽減、更なる進化へ
公的医療保険では、患者は原則1~3割の医療費を負担します。子どもや難病患者への更なる支援として、自治体による医療費助成制度は重要な役割を担っています。 今回のマイナ保険証による手続き簡略化は、患者と医療機関双方にとって大きなメリットとなるでしょう。
今後の更なる展開に注目が集まります。