住宅ローン選びの新常識!金利以外で差をつける時代に突入

低金利時代が終わりを告げ、「金利のある世界」が到来しました。住宅ローンを取り巻く環境も大きく変化し、各銀行は金利以外のサービスで差別化を図る時代に突入しています。この記事では、進化する住宅ローンサービスの最新トレンドと、賢い住宅ローン選びのポイントをご紹介します。

多様化する住宅ローンサービス

かつては金利の低さが住宅ローン選びの最重要項目でしたが、近年の金利上昇に伴い、各銀行は新たなサービスを展開することで顧客獲得競争を繰り広げています。

ペアローンで安心を共有!「ペア連生団信」

共働き世帯の増加や住宅価格の高騰を背景に、夫婦やパートナーでローンを組む「ペアローン」の需要が高まっています。それに伴い、注目を集めているのが「ペア連生団信」。従来のペアローン団信では、どちらか一方が死亡・高度障害状態になった場合、その人のローン残高のみが免除されます。しかし、ペア連生団信では、どちらか一方に万が一のことがあった場合、二人のローン残高がゼロになるため、残された家族の負担を大幅に軽減できます。PayPay銀行やりそな銀行などが導入しており、今後ますます普及が期待されるサービスです。

ペアローンのイメージペアローンのイメージ

年代別ニーズに対応!充実の疾病保障

年齢を重ねるにつれて健康への不安は増すもの。三井住友信託銀行は、46歳から55歳までの方が加入できる手厚い疾病保障付き団信の取り扱いを開始しました。一般的に、同程度の保障内容の団信は50歳までが加入条件となっていることが多い中、幅広い年齢層のニーズに対応したサービスとして注目されています。三井住友信託銀行ローン業務推進部の三上進部長は、「金利競争ではなく、ニーズに合ったサービスを提供する時代になった」と語っています。

手数料ゼロで初期費用を抑える!

みずほ銀行は、借入時に手数料がかからない住宅ローンの取り扱いを開始しました。金利は従来型より若干高くなりますが、初期費用を大幅に削減できるため、早期完済を目指す層にメリットがあります。例えば、4000万円を借り入れる場合、初期費用が約91万円も削減できるという試算も。

ポイント還元でお得に!

イオン銀行は、ローン完済までイオングループの店舗で買い物する際に5%の割引を受けられるサービスを提供。また、三井住友銀行は、クレジットカード利用時に条件付きでポイント還元率を上乗せするサービスを展開しています。

住宅ローン選びのポイントは?

住宅ローン比較診断サイト「モゲチェック」の塩沢崇氏は、「金利と団信で選ばれることが多く、保障で差別化していくのは自然な流れ」と指摘。住宅購入を検討している人に向けて、「今後は団信の価値を含めた比較が重要になる」とアドバイスしています。

まとめ:自分に最適な住宅ローンを見つけよう!

このように、住宅ローンは金利だけでなく、付帯サービスも多様化しています。それぞれのライフスタイルやニーズに合わせて、最適な住宅ローンを選びましょう。家族構成、将来設計、そして健康状態なども考慮し、各銀行のサービス内容を比較検討することが大切です。自分にとって本当に必要な保障やサービスを見極め、賢く住宅ローンを活用しましょう。