中居正広氏を巡る一連の報道を受け、テレビ業界に激震が走っています。9000万円の女性トラブル報道を受け、TBSの「金スマ」や「THE MC3」、テレビ朝日の「中居正広の土曜日な会」など、看板番組の放送が次々と中止。そして、フジテレビの「だれかtoなかい」も放送中止、3月での番組終了が決定しました。この騒動の真相、そして今後のテレビ業界への影響はどうなるのでしょうか。
中居正広氏、窮地に立たされる
元SMAPの中居正広氏をめぐり、2021年6月に発生した女性トラブルが明るみになり、波紋を広げています。報道によると、当時フジテレビ社員だった女性X子さんとの間で起こったトラブルに対し、中居氏側が解決金名目で9000万円を支払ったとのこと。この報道を受け、中居氏のレギュラー番組は軒並み放送中止、もしくは差し替えという事態に陥っています。
中居正広氏と岡田准一氏
スポーツ紙芸能担当記者によると、中居氏自身もこの事態を重く受け止め、責任を感じているとのこと。特に、後輩である岡田准一氏や大先輩であるゲストに迷惑をかけたことを深く反省しているようです。普段は打たれ強いイメージのある中居氏ですが、今回の騒動は精神的な負担も大きいと見られています。
フジテレビの対応に疑問の声
「だれかtoなかい」は、前身番組「まつもtoなかい」から、二宮和也氏、ムロツヨシ氏とMCが変わり、最終的に岡田准一氏が三代目MCに就任することが発表されていました。しかし、初回収録を終えた矢先に番組終了が決定。この異例の事態に、テレビ局関係者からも驚きの声が上がっています。
岡田氏の起用は番組終了決定前に決まっていたとみられ、終了決定後も降板しなかったのは、中居氏への敬意があったからではないかとの憶測も。また、初回ゲストには大物歌手の出演が予定されていたものの、今回の騒動で白紙に戻ってしまったようです。
さらに、週刊文春の記事では、X子さんの上司であるA氏が中居氏との飲み会をセッティングし、結果的にX子さんとの二人きりの食事会になったと報道。これに対し、フジテレビは公式HPでA氏の関与を否定するコメントを発表しました。
しかし、X子さんの元勤務先であるフジテレビは、このトラブルについて早い段階で把握していた可能性が高いにも関わらず、中居氏の起用を継続していました。他局の対応に追随する形で放送中止を決定した今回の対応には、説明責任が問われています。
今後のテレビ業界への影響
今回の騒動は、テレビ業界全体への影響も懸念されます。タレントの不祥事やトラブルに対するテレビ局の対応、そして情報公開のあり方が改めて問われることになるでしょう。特に、フジテレビは早期の会見開催を求める声が高まっており、今後の動向に注目が集まります。
メディア評論家の山田一郎氏(仮名)は、「今回の件は、テレビ局とタレントの関係性、そして情報管理の重要性を改めて示すものとなった。視聴者の信頼を回復するためにも、透明性の高い情報公開と迅速な対応が求められるだろう」と指摘しています。