推し活という言葉、最近よく耳にするようになりましたよね。特にZ世代と呼ばれる若者を中心に、推しへの投資は惜しまない傾向があるようです。一体なぜなのでしょうか？今回は、Z世代の推し活に見る消費トレンドとその背景にある心理を紐解いていきます。
推し活とは？アイドルオタクから生まれた消費文化
「推し」とは、自分が特に応援している人物やキャラクターのこと。そして、その推しを応援する活動全般を指すのが「推し活」です。1980年代、アイドルオタクの間で使われていた言葉ですが、AKB48のブームなどを経て一般にも広く浸透しました。今では、芸能人や声優、アニメ・漫画のキャラクター、VTuberなど、様々な対象を推す人々がいます。
alt="アイドルの応援グッズ"
推し活は「ヒト消費」？応援で得られる満足感
推し活は、個人の魅力や物語を消費する「ヒト消費」の一種と言えるでしょう。コラムニストの荒川和久氏が提唱する「エモ消費」（感情的な消費）にも近い概念です。「エモ消費」とは、論理的ではないものの、心に響く体験や精神的な充足感を求める消費のこと。推し活も同様に、推しの活躍を応援することで得られる満足感や達成感が、消費の大きな動機となっています。
応援消費と物語消費：2つの側面から見る推し活
ヒト消費には、「応援消費」と「物語消費」という2つの側面があります。「応援消費」は、文字通り、推しの活動を応援することで自身の満足感を得る消費です。例えば、ライブチケットやグッズを購入したり、イベントに参加したりすることで、推しを応援しているという実感を得ることができます。
一方、「物語消費」は、推しの成長や活躍を共に体験することで、まるで物語の主人公を応援しているかのような感覚を味わう消費です。推しの活動を追いかけることで、自身の日常にも彩りが加わり、感情が豊かになるというメリットがあります。
alt="ライブ会場でペンライトを振る観客"
Z世代の推し活：自己実現と承認欲求を満たす手段
Z世代にとって、推し活は単なる趣味を超え、自己実現や承認欲求を満たすための重要な手段となっています。SNSで推しについて発信したり、同じ推しを持つ仲間と交流したりすることで、自己肯定感を高めているのです。「フードアナリスト協会」代表理事の藤原麻里菜氏も、「Z世代は消費を通して自己表現をする傾向が強い」と指摘しています。
ウィン・ウィンの関係：ファンの消費とメンバーの活躍
ファンの消費活動は、推しの活動を支える原動力となります。そして、推しの活躍は、さらにファンの消費意欲を高めるという、好循環が生まれています。まさにウィン・ウィンの関係と言えるでしょう。
まとめ：推し活は現代社会の新しい消費の形
推し活は、現代社会における新しい消費の形と言えるでしょう。特にZ世代にとっては、自己表現や承認欲求を満たすための重要な手段となっています。今後も、推し活を取り巻く経済活動はますます活発化していくと予想されます。
この記事が、Z世代の消費トレンドを理解する一助となれば幸いです。ぜひ、あなたの推し活についてもコメントで教えてください！また、jp24h.comでは、他にも様々な経済・社会・文化に関する情報を発信しています。ぜひ、他の記事もご覧ください。
