いよいよ中学受験シーズン本番!お子様の受験を控えたご家庭では、期待と不安が入り混じる時期ですね。この記事では、全国5000以上の塾関係者を取材してきた教育ジャーナリスト西田浩史氏の知見を元に、受験直前期の親の心得について、具体的な学校名や傾向を交えながらわかりやすく解説します。
2025年度中学受験の動向
2025年度の中学受験は、少子化にも関わらず、2024年度に引き続き高い受験率が予想されています。最難関校や大学附属校、中堅校においては、さらに人気が高まる見込みです。
注目の大学附属校
大学附属校の中でも、青山学院中等部の入試日が2月2日から3日に変更されたことが大きな注目点です。これにより、慶應義塾中等部など多くの難関校との併願が難しくなり、受験難易度への影響が予想されます。
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一方、青山学院中等部が抜けたことで、2月2日に試験を行うGMARCH附属校(学習院、明治、立教、中央、法政)の残りの“GMRCH”では、立教池袋中学校、法政大学第二中学校、明治大学附属明治中学校などで難易度が上がる可能性も指摘されています。
人気上昇中の学校
大学進学実績の良さから、聖光学院中学校や渋谷教育学園渋谷中学校の人気がさらに高まると予想されています。また、2026年に共学化する日本学園中学校(明治大学附属世田谷中学校となる予定)をはじめ、開智中学校、三輪田学園中学校、駒込中学校、共立女子中学校、日本工業大学附属駒場中学校、順天中学校など有力中堅校も引き続き人気を集めそうです。
受験直前期の親の心得
埼玉県の私立中学校入試を皮切りに、いよいよ受験本番がスタートします。この時期、親としてどのような点に気をつければ良いのでしょうか?西田浩史氏によると、過度なプレッシャーを与えず、お子様を温かく見守ることが大切だといいます。「子どもたちは既に持てる力の全てを出し切る準備をしています。親御さんができることは、リラックスできる環境を整え、自信を持って試験に臨めるよう励ましてあげることです」と西田氏は語ります。
倍率・偏差値に惑わされない
東京や神奈川の本命校受験の前に練習として埼玉や千葉の学校を受験する高学力層の影響で、これらの地域の学校は実際よりも高い倍率・偏差値になる傾向があります。しかし、これは例年見られる現象です。数字に惑わされず、お子様の努力を信じて、落ち着いて受験に臨むことが重要です。
まとめ
中学受験は、お子様にとって大きな挑戦です。親としてできることは、お子様の努力を認め、支え、自信を持って試験に臨めるように励ますこと。そして、結果に関わらず、お子様の頑張りを褒めてあげましょう。