日産エルグランド:15年目の熟成、選ばれる理由とは?

高級ミニバン市場で、トヨタ「アルファード」やホンダ「オデッセイ」と共に確固たる地位を築く日産「エルグランド」。2010年の登場以来、熟成を重ね、2024年には一部改良も実施。ライバル車がモデルチェンジや再販を行う中、エルグランドの魅力とは一体何なのか、そしてどのようなユーザーが惹きつけられているのかを探ります。

エルグランド:風格と走り、そして独自の価値

エルグランドの堂々としたフロントグリルエルグランドの堂々としたフロントグリル

エルグランドは、初代モデルの登場から、その堂々としたスタイリングと豪華なインテリアで高い評価を得てきました。現行モデルは全長4965mm~5020mm、全幅1850mm、全高1815mmと、ゆとりあるサイズ。7人乗り、8人乗り、そしてVIP仕様の4人乗りと、多様なニーズに対応しています。パワートレインは2.5リッター直列4気筒と3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンを搭載。先進安全技術「360度セーフティアシスト」も採用し、安全性にも配慮されています。価格帯は408万円~837万円と、幅広い選択肢を提供しています。

エルグランドを選ぶ理由:販売店からの声

関東圏の日産販売店担当者によると、エルグランドは「フロントデザインの魅力」と「アルファードよりも抑えられた価格」が人気の理由とのこと。また、低重心構造による優れた走行性能も高く評価されているそうです。「アルファードの人気に押されながらも、エルグランドならではの個性と走りの良さで、根強いファンを獲得している」と、自動車評論家の佐藤一郎氏(仮名)は分析しています。

エルグランドの洗練されたインテリアエルグランドの洗練されたインテリア

関西圏の販売店担当者によると、「街で見かけるアルファードとの差別化を図りたい」「エルグランドの存在感が好み」という顧客が多いとのこと。アルファードとは異なる個性を求めるユーザー層に支持されているようです。

未来への展望:次世代ミニバン「ニッサン ハイパーツアラー」

2023年のジャパンモビリティショーで日産が発表したコンセプトモデル「ニッサン ハイパーツアラー」。「おもてなしの精神」「上質さ」「自動運転技術」を融合させたプレミアムEVミニバンとして、次期エルグランドへの期待が高まっています。

エルグランド:進化を続ける高級ミニバン

15年という歳月を経て、エルグランドは独自の進化を遂げてきました。風格あるデザイン、ゆとりある空間、そして確かな走り。これらの魅力が、多くのユーザーを惹きつけている理由と言えるでしょう。次世代モデルへの期待も高まる中、エルグランドの未来に注目が集まります。