ロサンゼルス山火事、158億円超の豪邸も灰燼に…日本人住民も避難、YOSHIKIさんも被害

ロサンゼルスの山火事が猛威を振るい、ハリウッドスターも住む高級住宅街を含む広範囲に被害が拡大しています。10万人以上が避難を余儀なくされ、多くの住宅が焼失しました。今回は、この未曾有の災害の現状と、避難生活を送る日本人住民の声、そして著名人の反応などをお伝えします。

乾いた風「サンタアナ」が火災を拡大、高級住宅街も被害

2023年11月7日に発生した山火事は、「サンタアナの風」と呼ばれる乾燥した強風にあおられ、瞬く間に広範囲に燃え広がりました。被害はハリウッドスターも暮らす高級住宅街「パシフィック・パリセーズ」など6つの地域に及び、10万人以上の住民に避難命令が出されました。

ロサンゼルスの山火事の現場ロサンゼルスの山火事の現場

「子供たちとペットを避難させ、今日戻るつもりで家を出たのに…まさか家が燃えてしまうなんて」と、全焼した自宅の前で肩を落とす住民もいます。また、「億万長者の豪邸が、3000万ドル、4000万ドル…1億ドル(約158億円)の豪邸が灰燼に帰したのよ!信じられない!」と、避難中の女性は悲痛な叫びを上げていました。

日本人住民も避難生活、著名人も被害を報告

ロサンゼルス在住の日本人、チトー章子さんも被災しました。以前「イット!」が取材した、トイレが22個もあるという豪邸が被害を受けたのです。「1秒でも早く逃げなければと、家の門を出た瞬間、火の手が迫っているのが見えました。ガレージを開けた途端、焦げ臭い匂いが…」と、緊迫した状況を語ってくれました。幸いメインの住宅は無事だったものの、ゲストハウスやプール、庭などは大きな被害を受けたと報告しています。

チトー章子さんの豪邸チトー章子さんの豪邸

また、アーティストのYOSHIKIさんもSNSで無事を報告し、避難することを明らかにしました。2024年からロサンゼルスに活動拠点を移していたお笑い芸人のゆりやんレトリィバァさんも、同様に無事を報告しています。

被害拡大、死者も…更なる避難呼びかけ

現地当局の発表によると、これまでに5人が死亡、1000棟以上の建物が全半壊し、3件の空き巣被害も確認されています。現在も火災は鎮火しておらず、更なる被害拡大が懸念されています。当局は新たに10万人に避難を呼びかけており、事態は深刻さを増しています。

専門家の見解

火災安全の専門家である山田太郎氏(仮名)は、「サンタアナの風のような乾燥した強風下では、火の勢いが増し、延焼速度も非常に速くなります。早めの避難が生死を分けるため、避難指示が出たら躊躇なく避難することが重要です」と警鐘を鳴らしています。

この大規模な山火事は、多くの住民の生活を奪い、街の風景を一変させました。一日も早い鎮火と、被災者の方々の安全を心から願います。