“意図せぬAI学習からイラストを守る”と謳うSNS「Wick」の代表取締役・中道慶謙さんが12月26日、非常勤取締役をつとめるストリーマー・けんきさんの配信活動に対し懸念の声が出ている件について、Xで声明を発表した。
【画像】けんきさんがYouTubeに投稿している、生成AI関連コンテンツを取り上げた動画
けんきさんを巡っては、生成AI関連のコンテンツを配信内で度々取り上げていたことについて、一部のSNSユーザーから不安視する声が上がっていた。
声明の中で、中道慶謙さんは「個人の配信活動が経営方針や公式な見解を示すものではございません」と言及。その上で「弊社サービス『Wick』の内容や運営方針に影響を及ぼすことは一切ございません」と説明している。
“クリエイターが安心して創作し、自由に発信できる環境”を目標に掲げる「Wick」
「Wick」は、“クリエイターが安心して創作し、自由に発信できる環境”を目標に掲げる、国産のSNS統合型プラットフォーム。
開発・運営は、インディーゲームクリエイターの中道慶謙さんが代表取締役、ZETA DIVISION所属のストリーマーのけんき(野間賢樹)さんが非常勤取締役をつとめる株式会社Wick。
現在iOS/Androidアプリのほか、Web版(ベータ版)がリリースされている。
“意図せぬAI学習からイラストを守る”で注目度が急上昇
「Wick」のアピールポイントのひとつが、「クリエイターの皆様の作品が、権利者の許可なく学習されない」というサービス設計だ。
規約上で、第三者によるユーザーの投稿コンテンツの無断使用(AI学習を含む)が禁止されており、「Wick」側もユーザーの投稿コンテンツを生成AIに無断で学習させることはないと明記。
また、機能面でもユーザー全員が利用できるノイズフィルタが実装されているほか、投稿画像もスマホアプリから(画像を長押しして)ダウンロードすることも不可。スクリーンショットも無効化されている。
12月24日、Xに自分/他人の投稿した画像を問わずAI編集できる機能が実装され、批判が続出。
イラストレーターなどを中心に、他のSNSプラットフォームへの乗り換えを検討する動きが出ており、その中で「Wick」への注目度が急上昇していた。






