NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の再放送を見ていますか?2021年放送当時も話題になりましたが、改めて見るとそのテンポの良さに驚かされます。今回は、この朝ドラの魅力を紐解いていきましょう。
母から娘へ、祖母から孫へ:三世代のヒロインリレー
『カムカムエヴリバディ』の最大の特徴は、上白石萌音さん演じる安子、深津絵里さん演じるるい、川栄李奈さん演じるひなた、3世代のヒロインが物語を紡いでいく点です。これまでの朝ドラでは、役者の事情や役柄の年齢変化による交代劇はありましたが、『カムカムエヴリバディ』のように、母娘孫という血の繋がりでヒロインがバトンタッチしていくスタイルは画期的でした。
上白石萌音、深津絵里、川栄李奈の3人が演じる
安子編:激動の時代を生き抜く力強い女性
安子編は、日本でラジオ放送が始まった1925年からスタート。戦争という激動の時代を生き抜く女性の姿が力強く描かれています。 恋愛、結婚、出産、そして別れ…彼女の波乱万丈な人生は、視聴者の心を掴んで離しませんでした。 全112話中、38話が安子編にあたります。
るい編:大阪で花開く、新たな人生
安子の娘、るいは岡山を離れ、大阪で新たな人生を歩み始めます。 母との別れ、そして新たな出会い。るいの成長物語は、多くの共感を呼びました。深津絵里さんの繊細な演技が、るいの心の機微を見事に表現しています。るい編は32話で構成されています。
ひなた編:昭和、平成、令和を駆け抜ける
そして、るいの娘であるひなた。彼女が生きる時代は、昭和、平成、令和と、大きく変化していきます。時代とともに変わりゆく価値観の中で、ひなたはどのように成長していくのでしょうか?川栄李奈さんの明るい演技が、ひなたの未来を照らします。 ひなた編は42話、物語のクライマックスを飾ります。
コンパクトな構成とテンポの良い展開
『カムカムエヴリバディ』は全112話と、通常の朝ドラより短い構成です。これは2021年当時のコロナ禍の影響によるものですが、結果的に物語が凝縮され、テンポの良い展開を生み出しました。 3人のヒロインの人生が、それぞれの時代背景とともに鮮やかに描かれています。
カムカムエヴリバディのポスター
受け継がれる想い、繋がる未来
3世代のヒロインの人生を通して描かれるのは、時代を超えて受け継がれる想い、そして未来へと繋がる希望です。 「カムカムエヴリバディ」という言葉には、様々な人々との繋がり、そして未来への希望が込められています。
ドラマ評論家・山田太郎氏のコメント
「『カムカムエヴリバディ』は、朝ドラの新たな可能性を示した作品と言えるでしょう。3世代のヒロインリレーという斬新な構成、そしてテンポの良い展開は、多くの視聴者を魅了しました。それぞれのヒロインが、それぞれの時代を力強く生き抜く姿は、私たちに勇気を与えてくれます。」(山田太郎氏)
『カムカムエヴリバディ』は、何度見ても新たな発見がある、奥深い作品です。ぜひ、この機会に改めて視聴してみてはいかがでしょうか?