岩屋氏、トランプ大統領就任式に出席へ 日米関係強化をアピール

米国で新政権が発足する中、岩屋外務大臣はトランプ次期大統領の就任式に出席する方針を固めました。日米同盟の重要性を改めて強調し、新たな政権との関係構築に意欲を示す狙いです。

トランプ政権との関係構築へ、岩屋外相就任式に出席

複数の政府関係者によると、岩屋外相は20日にワシントンD.C.で行われるトランプ次期大統領の就任式に出席する予定です。米側から招待状が届き、訪米を決定しました。就任式には各国の外相や大使らが出席する予定ですが、日本からも外相自らが出席することで、トランプ政権との関係構築を重視する姿勢を明確に示す狙いがあります。

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国際政治アナリストの山田太郎氏(仮名)は、「新政権発足直後の外相訪米は、日米関係の重要性を再確認する絶好の機会となるでしょう。今後の外交戦略において、極めて重要な一歩と言えるでしょう」と述べています。

日米外相会談実現へ、首脳会談に向けた地ならしも

トランプ政権の国務長官に指名されたマルコ・ルビオ氏の人事が米議会で承認されれば、岩屋外相はルビオ氏との日米外相会談の実現も目指しています。2月中の開催で調整している石破首相とトランプ氏との首脳会談に向けた地ならしの機会にもしたい考えです。

岩屋外相は、ルビオ氏以外の他のトランプ政権高官との会談も模索しています。一連の会談を通じて、日米同盟の深化や経済面での連携強化に向けた認識を米側と共有したい考えです。昨年12月に中国を訪問した岩屋外相は、対中認識のすり合わせも行うとみられます。

首脳会談の議題調整も視野に

関係者によると、日米首脳会談は2月前半にも米国で実施する方向で最終調整が進んでいます。岩屋外相は、トランプ政権の国家安全保障担当大統領補佐官に内定しているマイク・ウォルツ氏らとの会談も実現すれば、首脳会談の議題などを調整する可能性があります。

外交評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「日米首脳会談の早期開催は、両国の緊密な関係を象徴するものとなるでしょう。今後のアジア太平洋地域の安定と繁栄にとって、日米協力は不可欠です」と指摘しています。

新たな時代の日米関係へ

新政権発足という節目に、岩屋外相の就任式出席は日米関係の更なる発展に向けた重要な一歩となります。今後の日米関係の動向に注目が集まります。