中国最大の帰省ラッシュ「春運」が1月14日にスタートしました。今年は2月22日までの40日間で、なんと約90億人もの移動が見込まれています。昨年の約84億人を超える過去最大規模となり、日本は海外旅行先として人気を集めているようです。一方で、インフルエンザやヒトメタニューモウイルスなどの感染症の流行も懸念されており、衛生当局は警戒を強めています。
90億人移動の内訳は？自家用車が主流
中国政府の予測によると、90億人の移動のうち約8割が自家用車を利用する見込みです。鉄道は約5億1千万人、航空機は約9千万人と、いずれも膨大な数字となっています。今年の春節は1月29日で、連休は1月28日から2月4日まで。この期間、中国の人々が故郷へ戻ったり、旅行を楽しんだりするために大移動を行います。
北京駅前でスーツケースを引く人たち
日本が人気！海外旅行先ランキング
中国のオンライン旅行大手、携程集団（トリップドットコム・グループ）の発表によると、今年の春節期間の海外旅行先として、日本はトップクラスの人気を誇っています。タイ、韓国、シンガポールといった他のアジア諸国も人気ですが、日本への関心の高さは特筆すべき点と言えるでしょう。円安や観光ビザの緩和なども、日本旅行ブームの追い風になっていると考えられます。
感染症流行への懸念、衛生当局が注意喚起
春節の大移動に伴い、インフルエンザやヒトメタニューモウイルスといった感染症の流行拡大が懸念されています。中国国家衛生健康委員会は1月12日の記者会見で、「感染リスクが高まる」と警鐘を鳴らし、市民に対し、手洗い、マスク着用、室内の換気といった基本的な感染対策を呼びかけています。特に、高齢者や基礎疾患を持つ人などは、より一層の注意が必要です。
春節旅行を満喫するためのポイント
春節期間中は、交通機関の混雑や宿泊施設の不足などが予想されます。旅行を計画している方は、早めの予約や情報収集が重要です。また、感染症対策として、マスクや消毒液などの衛生用品を忘れずに持参しましょう。楽しい旅行にするためにも、事前の準備をしっかり行うことが大切です。
