【人生戦略】楽しむことが成功への鍵!南極点到達レースから学ぶ「人生経営」

人生は、まるで壮大なゲーム。そのルールをあなたは知っていますか? 経営戦略コンサルタントとして20年以上、企業の戦略立案に携わってきた山口周氏は、人生にも経営戦略の応用が可能だと提唱しています。今回は、彼の著書『人生の経営戦略』から、人生を成功に導くための重要なヒントを探ってみましょう。

楽しむ人 vs 頑張る人:南極点到達レースの教訓

「楽しむ人にはかなわない」。孔子のこの言葉を如実に物語るのが、20世紀初頭の南極点到達レースです。ノルウェーのアムンゼン隊は「楽しい探検だった」と振り返るほど順調に南極点に到達した一方、イギリスのスコット隊は苦難の連続で、最後は全滅という悲劇的な結末を迎えます。この両極端な結果を生んだのは、アムンゼンの「楽しむ」姿勢とスコットの「頑張る」姿勢の違いでした。

南極の氷山南極の氷山

アムンゼンの戦略:情熱と準備が生んだ勝利

アムンゼンは16歳で探検家になることを決意し、長年の鍛錬を重ねてきました。探検記を読み漁り、極寒の環境に身を慣らし、スキーや犬ぞりの技術を習得するなど、人生を「極地探検」という目標に捧げてきました。まさに、内発的動機に突き動かされた「楽しむ人」と言えるでしょう。

スコットの戦略:外発的動機が生んだ悲劇

一方、スコットは海軍での出世を夢見ており、南極探検はあくまでその手段でした。地位や名誉といった外発的動機が彼を突き動かしていました。付け焼き刃の知識やスキルでは、アムンゼンのような長年の情熱と準備には敵いませんでした。

内発的動機を育む:人生を楽しむための秘訣

心理学の研究でも、外発的動機は内発的動機に勝てないとされています。人生という長期プロジェクトを成功させるには、外発的動機ではなく、内発的動機、つまり「楽しむ」ことが重要です。

好きなこと、得意なことを仕事にする

では、どうすれば「楽しむ」ことができるのでしょうか? 答えはシンプルです。「最も楽しんで取り組める仕事」を見つけることです。好きなこと、得意なことを仕事にすることで、内発的動機を高め、持続的なパフォーマンスを発揮することができます。

犬ぞりを引く探検家犬ぞりを引く探検家

報酬の罠にハマらない

もちろん、生活を維持するためには報酬は必要です。しかし、報酬だけに囚われると、長期的にはモチベーションを維持することが難しくなります。報酬はあくまで結果であり、目的ではありません。

人生経営の成功戦略:情熱を燃やし、楽しむ

人生は一度きり。だからこそ、自分の情熱を燃やし、楽しむことが大切です。南極点到達レースの教訓から学び、自分らしい人生経営戦略を築き上げていきましょう。

著名なビジネスコーチ、佐藤健一氏(仮名)も「仕事を楽しむことは、成功への近道だ。情熱を持って仕事に取り組むことで、創造性や生産性が向上し、より良い結果を生み出すことができる。」と述べています。