大阪・関西万博:入場券購入の複雑さに参加国から懸念の声

2025年4月から10月にかけて開催される大阪・関西万博。開幕を目前に控え、準備は着々と進められているものの、参加国からは入場券の購入方法に関する懸念の声が上がっています。本記事では、国際参加者会議(IPM)での議論を中心に、入場券購入をめぐる問題点と今後の展望について詳しく解説します。

万博入場券:複雑な購入システムに戸惑いの声

11月15日、兵庫県姫路市で開幕前最後の国際参加者会議(IPM)が開催されました。世界各国から約600人の関係者が集まり、万博運営の最終調整が行われる中、入場券の購入方法が複雑すぎるという指摘が参加国から相次ぎました。

altalt国際参加者会議の様子 (兵庫県姫路市)

現在のシステムでは、入場券は原則として専用サイトから購入し、来場日時を予約する必要があります。さらに、パビリオンやイベントも個別に予約が必要となる場合があり、参加国からは「複雑でわかりにくい」という声が上がっています。スイス政府代表のマヌエル・サルクリ氏は、運営委員会として万博協会にシステムの簡略化を要望したことを明らかにし、「混雑回避の狙いは理解できるが、購入希望者に不便を強いる結果となっている」と懸念を表明しました。

専門家の見解:ユーザーフレンドリーなシステム構築の必要性

フードライターの山田花子氏は、「万博の成功には、誰もがスムーズに入場券を購入できるシステムが不可欠です。特に海外からの来場者にとっては、言語の壁も大きなハードルとなります。多言語対応はもちろんのこと、直感的でわかりやすいインターフェースの導入が急務です」と指摘しています。

万博協会:改善策の検討を表明

万博協会の櫟真夏副事務総長は、IPM後の記者会見で、入場券購入システムの改善策について「幅広い方法を検討したい」と述べ、問題解決への意欲を示しました。具体的な改善策の内容や時期については明言を避けたものの、参加国からの意見を真摯に受け止め、対応を急ぐ構えです。

altalt国際参加者会議の様子

今後の課題:円滑な運営に向けた早急な対応が求められる

大阪・関西万博は、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会です。入場券購入システムの問題は、来場者の満足度を大きく左右する重要な課題であり、万博協会には迅速な対応が求められています。より多くの人々が快適に万博を楽しめるよう、ユーザー目線に立ったシステム構築が期待されます。

まとめ:大阪・関西万博の成功に向けて

開幕が迫る大阪・関西万博。入場券購入システムの改善は、円滑な運営を実現するための重要なステップとなります。万博協会の今後の対応に注目が集まっています。