記事によると、試合を終え北京を経由し17日午前0時45分に仁川国際空港に到着した代表選手らは多くが心身ともに疲労しており、取材に応じなかったという。記事は「後日、匿名の選手らから話を聞いた」として、現地での様子を伝えている。
それによると、平壌国際空港に14日午後4時ごろ到着した選手たちは、2時間ほど空港に足止めされた。搬入可能な荷物には制限があったことから、選手らの荷物は「着替えとユニフォーム程度」で、荷物検査はすぐに終わったものの、空港の外には出られなかったという。日が暮れてからようやくバスに乗り移動した選手らは、ホテルで休む暇もなくスタジアムに移動し、最終トレーニングを行った。選手らは、平壌市内の感想を「暗くてよく見えなかった」と語っており、記事は「できるだけ何も見えないようにしようという意図で(北朝鮮側が)選手を空港に足止めし、体力的にも疲れさせた」と指摘している。
平壌に滞在中は監視役が選手らに同行していたというが「監視役らは一切敬語を使わず、ぞんざいな言葉遣いで話してきたことも選手らを不愉快にさせた」と記事は伝えている。監視役は選手団のバスにも乗り込み、シートを倒させなかったり、選手らの座り方が悪いとすぐに制止したりするなど、バスでの過ごし方についても厳しくチェックした。選手らはホテルの外に出られず、スタジアムでもトイレは5人グループになり監視付きで行くことが許されたという。また、ホテルの従業員も不親切で、ホテル内の売店では選手らが声を掛けても対応は冷たかった。ただ、何人かの選手は菓子などの軽食を購入することができたという。
選手らは「(軍隊の)訓練所に来たようだった」「こちらを敵だと思っていると感じた」「人間扱いされていないと感じた」などとコメントしたという。敬語を使わないどころか無視された選手もいたといい、「選手を粗末にあしらい、徹底的に監視・統制するやり方はまるで戦争中の捕虜の扱いのようだ」と、記事は述べている。試合も「想像以上に激しかった」といい、ある選手は「サッカーをしに来たのではなく、けんかをしに来たようだった」と語ったという。危険なプレーの連続に韓国選手も応酬したところ、北朝鮮側は暴言を吐くなどしたという。韓国選手らは「負けまいという北朝鮮の意思を感じた」と証言しており、記事は「試合ではなく戦争のような雰囲気だった」と伝えている。17日にメディア向けに上映された試合の映像では、北朝鮮が韓国を苦しめる試合展開だったが、「こうした圧迫が成功した背景には、ラフプレーに警告や退場が出ず、北朝鮮が望む流れになっていたことがある」としている。
主審はカタール出身のアブドゥッラフマーン・アル・ジャーシム氏だったが、選手らは「北朝鮮の雰囲気に、冷静にホイッスルを吹くことができなかったようだ」と語っている。孫興民(ソン・フンミン)選手も「負傷せずに帰ってこられたのは幸い」と話した。記事は「危険プレーが韓国選手を萎縮させた。負傷の危機に、身を縮めるしかなかった」と伝えている。 (中略)
https://www.recordchina.co.jp/b739564-s0-c50-d0144.html
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