戦車大国「ドイツ」、知る人ぞ知る名機「ケッテンクラ―ト」の”ヤバすぎる実力”の中身…!


【写真】軍事誌発「伝説の航空機本」、そのすごい中身を公開する…!

そんな戦車大国ドイツが第二次世界大戦期間に投入した装甲戦闘車両の全車種を集めた写真集「WW2ドイツ装甲戦闘車両総集」(広田厚司著、潮書房光人新社)がいま関係者の間で注目されている。未発表も含め稀少な写真600枚がぎっしり詰め込まれ、マイナーな車種まで網羅しているが、特に興味を引くのは地味に活動した牽引車両の存在だ。今でも世界中で愛されるドイツ軍の名機「ケッテンクラート」がそれ。オートバイ企業のNSU社が開発したそんなユニークな車両について一部抜粋、再構成してお届けする。

実用試験は好評、全戦線で重宝された存在

懸架装置は8本のトーションバーで複列転輪を支え、前半分は鋼板皿型車輪で強化した一輪オートバイ、後方半分は装軌車で上部は乗員と荷物室だ。実用試験は好評を博し、1940~44年までに8345両が生産されて全戦線で重宝された。

過酷な条件下でも履帯(ベルト)の踏破力で活躍

重心位置がやや高く、坂道操縦には要注意

ただ重心位置が比較的高く、車両幅が狭いため、斜面頂上から下る場合の操縦に注意を要した。ドライバーはオートバイと同じく中央のサドル席に座るが、非シンクロ変速器は微妙な操縦感覚が必要だった。

潮書房光人新社



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