地震などの災害時、大切な家族と連絡が取れなくなることは、想像するだけでも恐ろしいものです。特に、子どもと離れていたり、携帯電話がつながらない状況では、不安はさらに増大します。今回は、危機管理の専門家である国崎信江氏監修の『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)を参考に、災害時に家族と確実に連絡を取るための7つの方法と、日頃の備えについてご紹介します。
公衆電話:意外と頼りになる存在
災害時、携帯電話の回線がパンクする中、公衆電話は比較的繋がりやすい貴重な通信手段です。しかし、近年は公衆電話の数が減少し、設置場所も分かりづらくなっています。
国崎氏は、「NTT東日本・NTT西日本のウェブサイトで、自宅周辺の公衆電話の設置場所を事前に確認しておくことが重要」とアドバイスしています。子どもと一緒に確認し、いざという時に備えておきましょう。
公衆電話の使い方の図解
災害用伝言ダイヤル(171):使い方を家族で練習しておこう
災害用伝言ダイヤル「171」も、安否確認に有効な手段です。子どもでも簡単に使えるよう、事前に使い方を練習しておくことが大切です。
『いのちをまもる図鑑』には、171の使い方の詳細が掲載されています。家族みんなで確認し、スムーズに利用できるようにしましょう。また、どの電話番号(自宅の固定電話、保護者の携帯電話など)にメッセージを残すかを事前に決めておくことも重要です。
防災コンサルタントの山田一郎氏も、「171は、被災地内外で情報共有できる貴重なツール。家族間で登録番号を統一し、定期的にテスト利用することで、緊急時のスムーズな運用につながる」と推奨しています。
連絡手段は複数確保:7つの方法を駆使しよう
国崎氏自身も実践しているように、連絡手段は複数確保しておくことが肝要です。携帯電話、公衆電話、171以外にも、LINEなどのメッセージアプリ、コミュニティFMへの安否連絡リクエスト、親戚の家への伝言依頼、自宅への張り紙など、あらゆる手段を想定しておきましょう。
具体的な7つの方法
- 携帯電話
- 公衆電話
- 災害用伝言ダイヤル(171)
- メッセージアプリ(LINEなど)
- コミュニティFMへの安否連絡リクエスト
- 親戚の家への伝言依頼
- 自宅への張り紙
防災マニュアルの作成:家族の情報共有を徹底
国崎氏は、家族の情報共有のために「国崎家の防災マニュアル」を作成しています。連絡手段だけでなく、避難場所や緊急連絡先など、必要な情報をA4用紙1枚にまとめています。子どもにも分かりやすいよう、視覚的な工夫も加えると良いでしょう。
日頃の備えが命を守る:防災意識を高めよう
災害はいつ起こるか分かりません。だからこそ、日頃からの備えが重要です。家族で防災について話し合い、いざという時に備えて行動できるようにしておきましょう。
まとめ:家族の安全を守るために
災害時の連絡手段を確保し、家族の安否確認をスムーズに行うことは、何よりも重要です。今回ご紹介した7つの方法を参考に、防災マニュアルの作成や公衆電話の設置場所確認など、日頃からの備えを徹底しましょう。家族の安全を守るため、今すぐできることから始めてみませんか?