管理職なんてなりたくなかった…「月収61万円・43歳サラリーマン」ある日、寝ている家族の前で大号泣。〈年収300万円アップ〉で歓喜も崩壊寸前「もう限界でした」


【早見表】年齢別・肩書別「大企業サラリーマン」の平均給与

「管理職に昇進してよかった!」が6割

管理職になってよかったことは?

――給与は段違いによくなりました。一応大台を突破しました

そう、ちょっと満足気。厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、課長職の大卒サラリーマン(平均年齢48.6歳)の平均給与は、従業員1,000人以上の大企業で月収61.5万円、賞与も含めた年収で1,055.9万円。係長職では月収で41.0万円、年収で734.4万円なので、年収では300万円ものジャンプアップ。自然とにっこりしてしまうのも無理はありません。

ただ管理職への昇進は、よいことばかりではありませんでした。

――上からの指示を下に伝え、何とかやる気にさせる。しかし下から出てくるのは不平・不満ばかり。そのまま伝えるわけにはいかず、とにかく悩む……上からも下からも板挟みで、ストレスが半端ありません

株式会社マイナビが行った『管理職の悩みと実態調査』によると、「管理職」になってよかったと感じている人は60.8%。役職ごとにみていくと、「本部長」が最も高く80.0%。橋本さんのように課長の場合は59.4%と、6割近い人が満足しています。

満足の理由を具体的にみていくと、「部下の成長に喜びを感じる」(50代女性・課長)「自分の課を持ってある程度自由な采配ができる」(20代男性・係長)「給料面での余裕で家庭も安定する」(20代男性・本部長)などの声があがりました。

一方で「管理職になって人生はどう変わったか」とネガティブな側面をきいてみると、「仕事の比重が増えた」が75.8%と最多。さらに「心身の健康が損なわれた」が68.9%、「プライベートや家族との時間が楽しめなくなった」55.4%、「転職を考えるようになった」43.5%、「キャリア的な将来の不安が増えた」40.0%と続きます。

さらに管理職としての悩みとして、「マネージャー業務の負荷が高い」が最多で28.1%。「パワハラなど、ハラスメントといわれるのを避けたい」が27.0%、「部下が成長しない、成長が遅い」が24.0%と続きます。



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