トランプ前大統領、就任後早期の中国訪問を熱望か?

トランプ前大統領が就任後、早期に中国を訪問したい意向を側近に伝えていると、複数の関係筋がCNNに明らかにしました。日米関係の行方も占う、この動きの背景を探ります。

就任後外交の第一歩は中国?インドも視野に

関係筋によると、トランプ氏は20日の就任後、数カ国への訪問を計画しており、その中にはインドのモディ首相との会談も含まれているとのこと。中国訪問の意向は、Wall Street Journalが最初に報じました。就任直後の外交戦略として、アジア重視の姿勢が鮮明になりつつあります。

altaltトランプ前大統領の就任式の様子。今後の外交戦略に注目が集まる。

習近平国家主席との電話会談で何が語られたか?

17日には、トランプ氏と中国の習近平国家主席が電話会談を行いました。議題は貿易、麻薬フェンタニル問題、そしてTikTokなど多岐に渡ったとされています。就任式には韓正国家副主席の出席が発表されましたが、今後の米中関係を左右する重要な会談であったことは間違いありません。

強硬姿勢の裏にある思惑

トランプ氏の側近であるジェイソン・ミラー氏はCNNのインタビューで、トランプ氏の外交における最大の成果は、中国をはじめとする競合国に対して米国の要求をはっきりと伝えたことだと主張しました。しかし、その強硬姿勢の裏には、どのような思惑が隠されているのでしょうか?

過去の蜜月関係は復活するか?

トランプ氏は以前、習近平国家主席との個人的な関係を深め、両国間の貿易摩擦緩和を目指した時期もありました。しかし、パンデミックや安全保障問題などを巡り、米中関係は悪化の一途を辿っています。今回の訪問意向は、かつての蜜月関係の復活を願うものなのでしょうか、それとも新たな戦略に基づくものなのでしょうか?今後の動向が注目されます。

altalt2017年、北京での歓迎式典に出席したトランプ大統領(当時)と習近平国家主席。過去の良好な関係は復活するか?

米中関係の行方と日本への影響

トランプ前大統領の中国訪問が実現すれば、米中関係の行方に大きな影響を与えることは間違いありません。同時に、日本を含む周辺国への影響も無視できません。今後の展開から目が離せません。