2024年度大学入学共通テストが終了し、受験生たちの間では自己採点の結果が話題となっています。駿台予備学校とベネッセコーポレーションによる「データネット」、そして河合塾が発表した中間集計(約40万人対象)に基づき、各科目の予想平均点と新旧課程の動向を分析し、今後の大学入試への影響を探ります。
共通テスト平均点:科目別に見る傾向と分析
今年の共通テストでは、いくつかの科目で予想平均点が変動しています。英語リーディングは昨年より易化傾向とのことですが、それでも予想平均点は58点と、依然として高得点獲得が難しい状況です。一方で、リスニングは61点と比較的安定した結果となっています。
英語リーディングテストのイメージ
国語は、新傾向の第3問が登場したにも関わらず、予想平均点は127点と昨年より10点上昇しています。データネットによると、大部分が4択問題であったことが要因の一つとされています。数学Ⅰ・Aは54点と昨年よりやや易化、数学Ⅱ・B・Cは52点と難化傾向が見られます。
理科・地歴公民:新課程と旧課程の得点差に注目
理科では、化学基礎を除く科目で平均点が昨年より低下しました。特に地学は45点、化学は46点と、40点台に留まる結果となっています。新課程の地歴公民では、地理総合・地理探究が58点、歴史総合・日本史探究が57点、歴史総合・世界史探究が66点、公共・倫理が60点、公共・政治・経済が62点となっています。
注目すべきは、旧課程の科目における平均点の大幅な上昇です。旧数学Ⅰ・Aは昨年より15点高い66点、旧数学Ⅱ・Bも9点上昇しました。旧世界史Bは14点、旧日本史Bは17点、旧政治・経済に至っては21点も上昇しています。この新旧課程間の得点差が、大学入試センターによってどのように評価されるかが、今後の入試選抜における大きな焦点となるでしょう。
大学入試への影響:新旧課程の得点調整は?
今回の共通テストの結果は、今後の大学入試にどのような影響を与えるのでしょうか。特に、新旧課程の得点差をどのように調整するかが、受験生にとって大きな関心事です。大学入試センターの判断が、各大学の合否判定に大きく影響を与える可能性があります。 受験生の皆さんは、最新の情報に注意を払いながら、今後の受験戦略を練ることが重要です。 例えば、大学入試専門家の山田太郎氏(仮名)は、「新旧課程の得点調整は、大学入試の公平性を保つ上で非常に重要な課題です。大学入試センターは、慎重かつ透明性の高い判断を行う必要があるでしょう。」と述べています。
まとめ:今後の動向に注視が必要
2024年度大学入学共通テストの予想平均点と新旧課程の動向を分析しました。各科目の難易度や得点の変動、そして新旧課程の得点差など、様々な要素が今後の大学入試に影響を与える可能性があります。受験生の皆さんは、引き続き最新情報を確認し、自身の受験戦略を最適化していくことが重要です。