紅白歌合戦、国民的歌番組の裏側には、感動のステージだけでなく、様々なドラマが隠されている。2024年の第75回紅白歌合戦も例外ではなく、B’zのサプライズパフォーマンスでのハプニング、Superflyへの技術的ミス、そしてレジェンド歌手のオファー拒否など、様々な出来事が舞台裏で繰り広げられていた。この記事では、文春の報道に基づき、紅白歌合戦2024の知られざる舞台裏に迫る。
B’zのサプライズとハプニング
朝ドラ「おむすび」の主題歌『イルミネーション』に加え、『LOVE PHANTOM』と『ultra soul』のサプライズパフォーマンスで会場を沸かせたB’z。しかし、生歌唱の出だしでマイクトラブルが発生。稲葉浩志の圧巻のシャウトで観客は気づかなかったかもしれないが、技術的なミスは他にもあったという。関係者によると、Superflyのステージではクレーンカメラの位置や照明の調整ミスが相次ぎ、ボーカル越智志帆の顔が隠れてしまう場面もあったという。完璧に見えるステージの裏では、スタッフの緊張感と迅速な対応が繰り広げられていたのだ。
B'zのマイクトラブル
昭和を彩る名曲とフォークのレジェンド
午後10時台は昭和世代に向けたナンバーが披露され、南こうせつとイルカによる『神田川』と『なごり雪』のスペシャルセッションは多くの視聴者の心を掴んだ。70年代フォークの温かいメロディーが会場を包み込み、懐かしさに浸る人も多かっただろう。
NHKはこのような昭和世代に向けた演出の一方で、あるレジェンド歌手の出演を画策していたという。それは、2022年に音楽活動を引退した吉田拓郎だ。イルカは事前取材で吉田拓郎のサプライズ登場の可能性について聞かれ、「家で酒でも飲んでらぁっていうのがらしいかもしれない」と笑顔で答えていたが、その読み通り、吉田拓郎はNHKからのオファーを断ったようだ。音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は「吉田拓郎の紅白出場は多くのファンが待ち望んでいたことだが、彼の信念を考えると、今回のオファー拒否は驚くべきことではない」と語っている。
西田敏行さんを偲ぶ歌声
2024年10月に亡くなった西田敏行さんを偲び、ゆかりの深い松崎しげる、竹下景子、武田鉄矢、田中健が『もしもピアノが弾けたなら』を歌い上げた。西田敏行さんの温かい人柄と数々の名演を思い出し、感動に包まれた視聴者も多かっただろう。
まとめ
2024年の紅白歌合戦は、感動的なパフォーマンスの裏で様々なドラマが繰り広げられていた。B’zのマイクトラブル、Superflyへの技術的ミス、吉田拓郎のオファー拒否など、舞台裏の出来事は、生放送ならではの緊張感と、スタッフの尽力を改めて感じさせる。これらの出来事を含め、紅白歌合戦は日本の大晦日の風物詩として、これからも多くの感動と記憶を私たちに届けてくれるだろう。