千鳥・大悟MC『酒のツマミになる話』年内終了報道、背景にハロウィン企画中止の波紋

お笑いコンビ「千鳥」の大悟がMCを務める人気バラエティ番組『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)が年内で終了すると10月30日に報じられ、テレビ業界内外に大きな動揺が広がっています。長年のファンからは悲鳴にも似た声が上がっており、この突然の番組打ち切りには出演者たちも困惑を隠せない様子です。特に、終了報道の直前にあった「ある出来事」が、今回の決定に深く関わっていると見られています。

番組の変遷と打ち切りの「予兆」

この番組は2021年、『人志松本の酒のツマミになる話』として、ダウンタウンの松本人志氏がMCを務める形でスタートしました。しかし、松本氏の活動休止を受けて、2024年2月からは大悟氏がバトンを受け継ぎ、現在の番組名で新体制を確立しつつありました。番組終了の報道が飛び出す数日前には、その「予兆」と受け取れる出来事がありました。10月24日に放送予定だったハロウィーンのコスプレ企画が、急遽、内容変更されたのです。番組予告では、松丸亮吾氏、中島知子氏、そして人気コスプレイヤーのえなこ氏らの出演が告知され、大悟氏が金髪ウィッグに白いTシャツ姿で“松本人志コスプレ”を披露する場面も公開されていました。しかし、放送当日に番組内容の変更が発表され、多くの視聴者を驚かせました。

ハロウィン企画中止が招いた「とんだトバッチリ」

複数のスポーツ紙の報道によれば、このコスプレ企画の見送りに、MCの大悟氏がフジテレビ側の対応に不満を抱いているとされています。収録は10月28日が最後となり、撮りだめ分を含め12月いっぱいで番組が終了する見込みです。ハロウィーン企画の中止が明らかになった後、特にコスプレイヤーのえなこ氏への同情の声がSNS「X」上で拡散されました。「えなこ本人がかわいそう」「フジテレビはえなこファンに謝れ」「えなこりん、見たかったな・・お蔵入りなのかな?」といった声が相次ぎました。報道によると、放送前日まで企画は予定されていたものの、フジテレビの幹部やコンプライアンス部門から問題視され、差し替えが決定し、収録済みの映像はお蔵入りになった模様です。予告でのえなこ氏出演告知にSNSが盛り上がっていただけに、この結果に納得できないファンが多いのは当然です。もちろん、えなこ氏をはじめとする他のゲスト出演者にも一切の落ち度はなく、まさに「とんだトバッチリ」と言えるでしょう。

千鳥・大悟が松本人志のコスプレ姿で登場した『酒のツマミになる話』の収録風景千鳥・大悟が松本人志のコスプレ姿で登場した『酒のツマミになる話』の収録風景

説明なき中止に広がる不信感

実は2024年10月にも、ハロウィーンに合わせたコスプレ企画が放送されており、前回も大悟氏は松本氏に扮した衣装で登場し、通常通り放送されていました。そのため、「なぜ今回は“ドタキャン”したのか」という疑問の声が多く上がっています。詳しい説明がない限り、今回の番組終了、そしてハロウィーン企画中止に対する不信感は拭えないでしょう。年に一度の恒例企画であった仮装企画が、図らずも番組終了という思わぬ波紋を呼ぶ結果となりました。

結論

『酒のツマミになる話』の年内終了報道は、MCの大悟氏交代後の新体制で番組の方向性を見出そうとしていた矢先に起こり、多くの視聴者や関係者に衝撃を与えました。特に、直前のハロウィーンコスプレ企画中止が、この番組打ち切りの引き金となった可能性が指摘されています。詳細な説明が待たれる中、今回の事態は、テレビ番組制作におけるコンプライアンスとクリエイティビティのバランス、そして芸能界の複雑な現状を浮き彫りにしています。


参考文献