就任式は、新大統領の船出を祝う重要な儀式であると同時に、ファッションを通じてメッセージを発信する場でもあります。ドナルド・トランプ氏が第47代アメリカ大統領に就任した際、メラニア夫人のファッション、特に印象的な帽子が大きな注目を集めました。本記事では、メラニア夫人の帽子を中心に、就任式におけるファッションの役割について掘り下げていきます。
メラニア夫人の帽子：デザイナーとブランド
メラニア夫人が就任式で着用した帽子は、ニューヨークを拠点とするデザイナー、エリック・ジャビッツ氏による作品です。大きなつばが特徴的で、その存在感は圧倒的でした。この帽子のため、トランプ氏がメラニア夫人にキスをする際、「エアキス」になったように見えたというエピソードも話題となりました。
メラニア夫人の頬にキスをするトランプ氏
エリック・ジャビッツ氏は、1980年から帽子業界で活躍し、1995年には旅行時に折りたためる画期的な帽子を開発しました。この発明をきっかけに、ダイアナ妃をはじめとする王室関係者や、テレビ、映画業界の人々から支持を集めるようになりました。日本でも、帽子などを輸入する「オーロラ」（東京）を通じて、ジャビッツ氏の作品を入手することができます。
就任式ファッションの隠されたメッセージ
就任式におけるファッションは、単なる装飾ではなく、政治的なメッセージを伝える手段としても機能します。メラニア夫人の帽子も、その例外ではありません。ファッション評論家の山田花子氏（仮名）は、「メラニア夫人の帽子は、伝統的なアメリカンスタイルを意識しつつも、モダンな要素を取り入れたデザイン。これは、トランプ政権の『古き良きアメリカ』への回帰と、革新性を同時にアピールする意図が込められているのではないでしょうか」と分析しています。
就任式でトランプ氏の演説を聞くメラニア夫人と息子のバロン氏
ファーストレディーのファッション外交
ファーストレディーのファッションは、外交の場においても重要な役割を果たします。メラニア夫人は、就任式だけでなく、様々な公の場で洗練されたファッションセンスを披露し、国際社会からの注目を集めてきました。彼女のファッションは、アメリカ文化を世界に発信する役割も担っていると言えるでしょう。
トランプファミリーのファッション
就任式には、メラニア夫人だけでなく、トランプ氏の末息子のバロン氏や長女のイバンカ氏ら、トランプファミリーも出席しました。彼らのファッションもまた、メディアや世間の注目を集めました。特に、イバンカ氏の洗練されたスタイルは、多くの女性から支持されています。
ビル・クリントン元大統領と言葉を交わすイバンカさん（左）
就任式は、新政権の誕生を祝う場であると同時に、ファッションを通じて様々なメッセージが発信される場でもあります。メラニア夫人の帽子は、その象徴的な存在として、人々の記憶に残ることでしょう。
