メラニア・トランプ前大統領夫人が、2021年1月20日のドナルド・トランプ前大統領の退任式典に際し、選んだファッションが大きな注目を集めました。就任式という重要な舞台で、新進気鋭のデザイナーを起用した彼女の選択は、アメリカン・ファッションへの深い理解と、未来へのメッセージが込められていると話題になっています。
落ち着いたネイビーで魅せる、メラニア夫人の洗練されたスタイル
alt
メラニア夫人は、深いネイビーブルーのシルクウールのコートとペンシルスカート、そしてクリーム色のブラウスという組み合わせで登場しました。 広いつばの帽子もネイビーで統一し、足元は同色のハイヒールパンプス。全身ネイビーでまとめたシックな装いは、彼女の洗練されたスタイルを際立たせていました。このコーディネートは、アメリカの若手デザイナー、アダム・リップス氏によるもの。
ファッション誌VOGUEによると、リップス氏はメラニア夫人の衣装を長年手がけてきたデザイナーの一人。トランプ前大統領の最初の任期中にも、マイケル・コース氏と並んで愛用していた数少ないアメリカ人デザイナーブランドとのこと。就任式という晴れ舞台でリップス氏のデザインを選ぶことで、メラニア夫人はアメリカのファッション業界、特に独立系の新進デザイナーへの支援を表明したと言えるでしょう。
アメリカン・ファッションへの深い造詣と未来へのメッセージ
alt
メラニア夫人のファッションへのこだわりは、帽子にも表れています。CNNによると、この日の帽子はアメリカのデザイナー、エリック・ジャビッツ氏によるものと推測されています。
過去の就任式におけるファッションも注目を集めました。2017年の就任式では、アメリカンドリームの象徴とも言えるラルフ・ローレン氏の空色のスーツを着用。丸みを帯びた肩のラインとタートルネックのジャケット、スエードの手袋を合わせたレトロなデザインは、故ジャクリーン・ケネディ夫人を彷彿とさせるとも言われました。
著名なファッション評論家、ハナ・タカハシ氏は、「メラニア夫人は、就任式という公式の場で常にアメリカのデザイナーを選び、その才能を世界に発信してきた。今回のリップス氏の起用は、単なるファッションを超えた、未来のアメリカン・ファッションへの投資と言えるだろう」と語っています。
ファッションを通して発信されるメッセージ
就任式という重要な舞台で、新進デザイナーの服を選ぶというメラニア夫人の決断は、ファッションを通して未来へのビジョンを示すという、彼女自身の強い意志の表れと言えるでしょう。 その洗練されたスタイルと、アメリカン・ファッションへの深い造詣は、今後も人々を魅了し続けるに違いありません。