フジテレビ社員関与が報じられた中居正広氏(52)の女性トラブル。CM差し止めが系列局にまで波及し、経営陣の刷新を求める声も上がるなど、事態は深刻化しています。今回は、この問題の現状と今後の展望について詳しく解説します。
スポンサー離れ深刻化、CM差し止め拡大
今回の騒動を受け、関西テレビでは30社以上のスポンサーがCM差し替えなどを希望していることが明らかになりました。九州電力やJR九州など、福岡市に本社を置く大手企業もフジテレビ制作番組のCM放映を差し止める決定を下しています。九電工や西部ガスホールディングスも同様の対応をとっており、スポンサー離れは深刻な状況です。
CM差し止めに関するニュース記事の画像
塩野義製薬は、同社が1社提供する長寿番組「ミュージックフェア」のテロップから社名削除を検討するなど、各企業が対応に追われています。企業イメージへの影響を懸念する声も多く、今後の動向が注目されます。
社員からの不信感噴出、説明会開催へ
フジテレビは23日、社員の求めに応じ説明会を開催する予定です。港浩一社長の記者会見内容に多くの社員が疑問を抱いており、「役員全員の退陣を求める声もある」など、社内からの批判も高まっているようです。
第三者委員会設置を検討、米ファンドからも要求
フジテレビは23日に臨時取締役会を開き、日本弁護士連合会のガイドラインに沿った独立した第三者委員会の設置を検討しています。また、フジ・メディア・ホールディングスの株式を保有する米ファンド、ダルトン・インベストメンツも、改めて書簡を送り、全メディア参加の社長会見開催と撮影許可を求めています。
中居正広氏のレギュラー番組終了
今回の騒動を受け、フジテレビは「だれかtoなかい」の終了を発表。テレビ朝日も「中居正広の土曜日な会」の打ち切りを発表し、中居氏のレギュラー番組は全て終了となりました。
関西テレビ大多社長の記者会見の様子
関西テレビの大多亮社長は、当時フジテレビ専務として事案を把握していた立場。中居氏の番組出演継続について「女性のプライバシーを最優先にした」と説明し、中居氏への忖度は「全くなかった」と述べています。しかし、この説明に納得していない関係者も多く、今後の対応が注目されます。
今後の展開と影響は?
今回の問題は、テレビ業界全体への影響も懸念されます。企業のコンプライアンス意識の高まりや、SNSを通じた情報拡散のスピード化など、メディアを取り巻く環境は大きく変化しています。フジテレビは、今回の事態を真摯に受け止め、信頼回復に向けて迅速かつ適切な対応が求められます。 今後の展開が注目される中、企業イメージ回復への道のりは険しいものとなりそうです。