人生には悩みや不安がつきもの。特に50代ともなると、仕事や家庭、人間関係など、様々なプレッシャーに押しつぶされそうになることもあるでしょう。寝る前に嫌なことを思い出して、眠れなくなる夜もあるかもしれません。
この記事では、精神科医Tomy氏の著書『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)を参考に、50代からの心の持ち方、特に人間関係のストレスにどう対処していくかについて考えていきます。
心の重荷を下ろす:憎しみの感情を手放す
誰かを憎む気持ちは、心に重たい石を乗せているようなもの。その石を抱えたままでは、心は疲弊し、前向きに生きることが難しくなります。
精神科医Tomy氏は、「人を憎むぐらいなら、離れましょう。そんな人のことで自分の気持ちを汚すことはない」と述べています。
alt="精神科医Tomy氏の著書"
人間関係において「この人とはもう無理だな」と感じたら、無理に関係を続ける必要はありません。勇気を出して、その人から離れることも、自分を守るための大切な選択肢です。
例えば、職場の上司や同僚との関係に悩んでいるとしましょう。毎日顔を合わせなければならない相手だからこそ、ストレスが大きくなってしまうこともあります。しかし、自分の人生は一度きり。他人の言動に振り回されて、貴重な時間を無駄にする必要はありません。
自分を大切にする:小さな幸せに目を向ける
憎しみの感情にエネルギーを注ぐよりも、自分が本当に大切にしたいことに目を向けましょう。美味しいものを食べたり、好きな音楽を聴いたり、自然の中でゆったりとした時間を過ごしたり。
小さな幸せを積み重ねていくことで、心は軽くなり、穏やかな気持ちを取り戻すことができます。
料理研究家のAさんは、「50代になってから、家庭菜園を始めました。土に触れ、植物の成長を見守ることで、心が癒されるのを感じます。新鮮な野菜を収穫して、家族と一緒に食べる時間も、かけがえのない喜びです。」と語っています。
alt="家庭菜園を楽しむ女性"
50代は、人生の折り返し地点。これまでの人生を振り返り、これからの人生をどう生きていくかを考える時期でもあります。だからこそ、自分にとって本当に大切なものは何かを見つめ直し、心を満たしてくれるものを見つけることが重要です。
前向きな未来を描く:笑顔になれる道を選ぶ
人生は選択の連続です。辛いこと、苦しいことから逃げるのではなく、自分にとって最良の選択をすることで、未来を切り開いていくことができます。
今日から少しずつ、自分が笑顔になれる道を選んでいきましょう。
「50代になってから、新しいことに挑戦するのが怖くなっていた」というBさんは、地域のボランティア活動に参加したことをきっかけに、新たな生きがいを見つけたそうです。「最初は不安でしたが、周りの人に支えられながら、活動を続けることができました。今では、ボランティア活動が生活の一部になっています」と笑顔で話してくれました。
大切なのは、自分の気持ちを大切にすること。他人の言動に振り回されず、自分らしく生きることで、人生はより豊かで、意味のあるものになるはずです。