小学校低学年のお子さんを持つ親御さんなら、「算数力、どうすれば伸びるのかしら?」と悩んだことはありませんか? 実は、算数の基礎力、特に論理的思考力は小学校3年生までに決まるという専門家の意見もあるほど、この時期の学習は重要なんです。今回は、10年連続で算数オリンピック入賞者を輩出している「りんご塾」の塾長、田邉亨氏の著書『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(ダイヤモンド社刊)を参考に、家庭でできる算数力UPの秘訣をご紹介します!
テストの点数で一喜一憂していませんか?
テストで良い点数が取れた時は嬉しいけれど、悪い点数だとついイライラ…そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか?「もっと頑張りなさい!」とつい声を荒げてしまう気持ちも分かります。特に、子どものために時間やお金、労力をかけている親御さんであればなおさらです。
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しかし、失敗は誰にでもあるもの。子どもだって、本当は悔しい思いをしているはずです。教育心理学者の佐藤先生も、「子どもを叱責するよりも、共感することが大切」と述べています。
子どもに寄り添うコミュニケーションが鍵
大切なのは、子どもと同じ目線に立ち、寄り添うこと。例えば、テストで悪い点数を取ってしまった時、「どうして間違えちゃったんだろうね?一緒に考えてみよう」と優しく声をかけてあげましょう。上から目線で叱るのではなく、まるで友達のように接することで、子どもは安心して自分の気持ちを打ち明けられるようになります。
NGな声かけ例
- 「こんな簡単な問題もできないの?」
- 「努力が足りないんじゃない?」
- 「もっと真剣にやりなさい!」
このような言葉は、子どもの自信を傷つけ、学習意欲を低下させてしまう可能性があります。
OKな声かけ例
- 「残念だったね。でも、大丈夫だよ。」
- 「どうして間違えちゃったのかな?一緒に考えてみようか。」
- 「次頑張ろうね!応援してるよ!」
このように、共感と励ましの言葉を伝えることで、子どもは前向きな気持ちで学習に取り組めるようになります。
りんご塾の田邉塾長からのメッセージ
田邉塾長は、「子どもがつまずいた時こそ、親のサポートが重要です。一緒に考え、共に成長していく姿勢が、子どもの算数力を伸ばすだけでなく、親子関係もより深めてくれます。」と語っています。
算数力を育てる第一歩
子どもの算数力を伸ばすには、小学校3年生までが勝負! 早期教育の専門家、加藤先生も「この時期に論理的思考力を鍛えることが、将来の学習に大きく影響します」と指摘しています。
家庭での学習を通して、子どもたちの算数への興味関心を高め、共に成長を喜びあえる時間を大切にしましょう。この記事が、お子さんの算数力UPのヒントになれば幸いです。