フジテレビを揺るがす中居正広氏(52)の女性トラブル問題。26日、新たな疑惑が浮上し、事態はさらに深刻化している。スポニチ本紙の取材によると、フジテレビの編成幹部が、中居氏との会食に他局の女性アナウンサーを同席させていたというのだ。27日午後4時からの会見で、フジテレビはこの疑惑にどう説明するのだろうか。
他局アナも巻き込まれた“演出付き”会食
問題の会食が行われたのは2023年5月7日、中居氏の女性トラブルが報じられる約1カ月前のこと。都内の飲食店で開かれたこの会食には、フジテレビの編成幹部、中居氏、人気男性タレントに加え、キー局勤務の若手女性アナウンサーやフリーの若手女性アナウンサーらが参加していた。
特筆すべきは、会食の“演出”。編成幹部の指示で、女性アナウンサーたちは1人ずつ部屋に入室し、中居氏らに紹介されたという。キー局の女性アナウンサーは中居氏の隣に座るよう指示されたとのことだ。
会食は、男性タレントが「ヤラせてくれよぉ~」と冗談めかして性行為を懇願するような発言をするなど、ボディータッチも当たり前の、かなり砕けた雰囲気だったという。この状況に危険を感じたのか、キー局の女性アナウンサーは「翌日も仕事がある」と告げ、午後9時ごろ、誰よりも早く1人で店を後にした。
altフジテレビ本社ビル:新たな疑惑が浮上し、会見での説明が待たれる。
ある関係者は、「編成幹部は参加者全員が見渡せる“お誕生日席”に座り、中居氏らタレントが楽しんでいるか、目を光らせていた」と当時の状況を説明している。この件は、中居氏とフジテレビの一連の報道を受け、民放各局が社内調査を実施したことで発覚した。キー局の女性アナウンサーは事実関係を報告し、局内でも情報共有がされているという。
常態化していた“同席接待” 編成幹部の暴走か
フジテレビでは、港浩一社長(72)が現場の親睦を深める目的で女性アナウンサーを同席させる食事会を定番化させており、“同席接待”が常態化していたとされている。週刊文春は、編成幹部がこの“女性アナ上納接待”を常態化させていたと報じている。
今回の件は、編成幹部が自身の私利私欲のために中居氏ら大物タレントに取り入るため、“同席接待”を悪用し、女性アナウンサーをまるで“献上品”のように扱っていた可能性を示唆している。自局の女性アナウンサーに飽き足らず、他局の女性アナウンサーやフリーアナウンサーまで“献上”しようとしていた可能性も否定できない。
フジテレビの未来をかけた会見 6つの注目ポイント
27日午後4時から行われるフジテレビの会見では、多くの社員の未来を守るためにも、徹底的な調査と説明が求められる。注目すべきポイントは、(1)港浩一社長ら経営陣の進退、(2)日枝久相談役の進退、(3)中居氏と被害者の接点への編成幹部の関与、(4)中居氏のトラブル隠蔽の意図、(5)女性アナウンサーを同席させた“上納接待”の有無、(6)スポンサーの信用回復に向けた具体策、の6つだ。今回の会見でフジテレビは、失墜した信頼を取り戻すことができるのだろうか。
フジテレビの対応に、メディア、そして世間の注目が集まっている。