春節の大型連休を迎え、過去最大規模の90億人の中国人が国内外へ旅行に出かける予測です。中でも日本は人気No.1の旅行先となっており、かつての「爆買い」に代わり、新たなトレンドが生まれています。今回は、春節の日本旅行ブームと、その変化について詳しく見ていきましょう。
春節旅行、日本が人気No.1の理由とは?
中国の旅行会社によると、欧米やアジアの他の国々を抑え、日本が春節旅行のトップ destinations に選ばれています。その理由は、美しい景色、温泉、スキー、グルメなど、多様な魅力が楽しめるためです。北京空港でインタビューした旅行者からは、「北海道のスープカレーが食べたい」「温泉に入ってスキーをしたい」といった声が聞かれました。
北京空港で日本旅行への期待を語る中国人観光客
爆買いから体験重視へ?新たなトレンド「爆入学」
かつての「爆買い」とは異なり、最近の中国人観光客は体験を重視する傾向にあります。例えば、群馬県草津町のスキー場では、スキーをせずに雪景色をバックに写真撮影を楽しむ観光客の姿が見られました。台湾からの観光客は、「雪景色を楽しみに来たが、スキーはしない。これからコーヒーを飲みに行く」と話していました。
スキー場での写真撮影を楽しむ観光客
こうした体験重視の旅行スタイルは、観光地の新たなニーズを生み出しています。草津観光公社では、中国人スタッフを増員し、時給も上げて対応しているとのこと。人手不足の克服が課題となっています。
中国国内の春節風景:大移動と渋滞
春節期間中は、中国国内も帰省や旅行で大変な混雑となります。空港や駅は人で溢れかえり、列車内はぎゅうぎゅう詰め。道路も大渋滞が発生し、車の中で獅子舞を踊ったり、ダンスを披露する人まで現れました。
渋滞中の道路で獅子舞を披露する人々
こうした状況の中、乗客と警察のトラブルも発生。「席がないのにチケットを売るなんて」と訴える乗客に対し、警察は「春節ですから、皆さん譲り合ってください」と呼びかける場面も見られました。
スキー場で雪だるま作り?意外な楽しみ方も
スキー場を訪れた中国人観光客の中には、スキーを待つ間、雪でクマを作る人もいました。こうした意外な楽しみ方も、旅行の思い出を彩る一つとなっています。
雪でクマを作る観光客
まとめ:変わりゆく春節旅行、日本への期待
かつての「爆買い」から体験重視へと変化する春節旅行。日本は、その多様な魅力で多くの中国人観光客を惹きつけています。観光地では、新たなニーズに対応するための工夫が求められています。今後の春節旅行のトレンドに注目が集まります。