イーロン・マスク氏がドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の集会にオンラインで参加し、支持を表明したことが波紋を広げています。移民排斥を掲げるAfDへの支持表明は、世界中から様々な反応を呼んでいます。
マスク氏、AfDへの支持を表明
2024年1月25日、ドイツ東部で開催されたAfDの大規模選挙集会に、マスク氏がオンラインでサプライズ登場しました。大型スクリーンに映し出されたマスク氏は、「AfDがドイツで一番の希望だと思う。ドイツの人々がドイツ人であることに誇りを持つことは非常に重要だ」と発言。さらに、「ドイツの素晴らしい未来のために戦ってください」と支持を呼びかけました。
alt=イーロン・マスク氏がオンラインでAfDの集会に参加
この発言は、移民排斥を掲げるAfDの主張に賛同するものと受け取られ、大きな議論を巻き起こしています。国際政治アナリストの山田太郎氏(仮名)は、「マスク氏の影響力は計り知れない。今回の支持表明は、AfDの勢力拡大につながる可能性がある」と指摘しています。
AfD共同代表、”ドイツを再び偉大にする”と宣言
マスク氏の支持表明を受け、AfD共同代表のアリス・ワイデル氏は、「ドイツを再び偉大にする」と高らかに宣言しました。このスローガンは、かつてドナルド・トランプ氏が大統領選で使用したフレーズと酷似しており、物議を醸しています。
ポーランド首相、懸念を表明
一方、2024年1月27日にホロコースト追悼式典を開催したポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、自身のX(旧Twitter)でAfDの集会について言及。「『偉大なドイツ』などという言葉は、あまりにも聞き覚えがあり、不吉に感じた」と懸念を表明しました。ナチス・ドイツによる歴史を踏まえ、極右政党の台頭を危惧する声が高まっています。
ドイツ国内の反応は?
ドイツ国内では、マスク氏の支持表明に対する反応は様々です。AfD支持者からは歓迎の声が上がる一方で、反発も少なくありません。政治評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「今回の件は、ドイツ社会における分断をさらに深める可能性がある」と分析しています。
マスク氏の真意は?
マスク氏は、なぜAfDを支持したのでしょうか?その真意は不明ですが、一部では、言論の自由の観点からAfDの主張に一定の理解を示したのではないかという見方もあります。しかし、移民排斥というセンシティブな問題への介入は、大きなリスクを伴うことは間違いありません。今後の動向に注目が集まっています。