「2時間待っても届かない」「散々待って結局キャンセルした」との声も…。ウーバーの「遅延急増」現役配達員が語る“実情”とは?


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■ウーバーの配車が壊れた原因

 なぜウーバーの供給力は弱くなってしまったのか。それは「配達員のウーバー離れ」にあると私は考えている。

 飲食店の前でたむろする「地蔵」と呼ばれる配達員を覚えているだろうか。あの迷惑な光景は、配達員同士で注文依頼を奪い合っていたことを意味する。しかし今はどうだろう。四角いバッグを背負った配達員を見つけるほうが難しいのではないか。

■背景には「ウーバー配達の低時給化」がある

 新型コロナウイルスが世界中を騒がせていた頃、私のウーバーでの収入は時給換算1500〜2000円前後で推移していた。これがアフターコロナ後、700円前後の低空飛行がデフォルトになった。時間によっては時給換算0円になることも多々ある。

 このタイミングでウーバーは悪手を打った。配達員が店で商品を受け取り、お客様のところへ配送する「1店1顧客」の配送頻度を減らし、「1店2顧客」「2店2顧客」など、複数同時配送の頻度を増やしていったのだ。

 ここで問題なのは、複数配送の料金設定だ。ウーバー配達員は(距離等によって変動するうえで)1件あたり300〜500円前後の報酬が多い。これが2件同時配送の場合、400〜700円前後で「割安におまとめ」される。



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