JR東日本は27日、奥羽線と田沢湖線の計31編成で、一定の速度を超えると自動的にブレーキを作動させる「自動列車停止装置」(ATS―P)の設定ミスがあったと発表した。10年以上設定ミスに気付かなかったという。
JR東によると、2009~10年に両線のATS―Pの改修を行った際に、速度の修正を誤った。両線を走行する山形新幹線(福島―新庄間)と秋田新幹線(盛岡―秋田間)区間にある計158か所のカーブで誤っていたといい、5~15キロ高く設定していた。これまで脱線などの事故は発生していないという。
今月20日に設定ミスが判明。同社の担当者は「速やかに改修し、再発防止に努めていく」と話している。