【AFP=時事】世界最大の巡礼者の集会ともされるヒンズー教の祭り「クンブメーラ」が開催されているインド北部ウッタルプラデシュ州プラヤーグラージ(アラハバード)で29日、群衆事故が発生し、少なくとも15人が死亡し、多数が負傷した。医師が同日、AFPに明らかにした。
【写真】ヒンズー教の祭り「クンブメーラ」 聖なる川の合流点で沐浴するために集まった人々
プラヤーグラージでクンブメーラが開催されるのは12年ぶり。祭りは6週間続き、聖地の川で沐浴(もくよく)するためすでに数百万人が訪れていた。
事故が起きたのは現地時間29日午前1時(日本時間同4時30分)ごろ。
負傷者の治療に当たっている病院の医師は匿名を条件にAFPの取材に応じ、「少なくとも15人が死亡した」と明らかにした。
当局は今のところ、公式発表は行っていない。
巡礼者の女性(48)はAFPに対し、クンブメーラの会場に接する川に大勢の人が歩いて向かっていたと説明。
「私は通行止めのバリケードの近くに座っていたが、押し合いへし合いしているうちに大勢の人の下敷きになり、前に進もうとする人たちに踏み付けられた」「群衆が押し寄せ、高齢者や女性が押しつぶされたが、誰も助けに来なかった」と証言した。
クンブメーラをはじめ、インドの宗教行事では群衆事故が多発している。【翻訳編集】 AFPBB News