【サンパウロ共同】トランプ米政権が強制送還した不法移民を乗せたコロンビア空軍の航空機が28日、コロンビアの首都ボゴタに到着した。コロンビア政府は手錠や鎖で拘束して送還する米政権の対応に不満を示し、自国の航空機を米国に派遣して輸送する方法で送還者の受け入れを始めた。
ペトロ大統領は28日、機内で撮影された送還者の写真をX(旧ツイッター)に投稿。「手錠をかけられることもなく、尊厳を持って米国からやって来る」とし「移民は犯罪者でなく、自由な人間だ」と述べた。
ペトロ氏は26日に送還者を乗せた米軍機の着陸を拒否し、トランプ大統領がコロンビアからの輸入品に25%の関税を課す制裁などの対抗措置を一時宣言。コロンビアが受け入れに同意した。
コロンビア外務省は27日、自国の空軍機を使って送還者を運ぶ計画を発表した。