ホワイトハウスのレビット報道官が、トランプ政権がガザ地区へのコンドーム配布に充てられる予定だった5000万ドルの税金支出を阻止したと発言し、波紋を広げています。果たしてこの発言は真実なのでしょうか？jp24h.comでは、この問題を多角的に検証し、その真相に迫ります。
ホワイトハウス発言の根拠は？
レビット報道官の発言は大きな注目を集めましたが、肝心の証拠は提示されていません。果たして、この5000万ドルという巨額の支出計画は本当に存在したのでしょうか？
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米国政府機関の見解は？
実は、連邦政府の報告書によると、バイデン政権下における2021年から2023年の3年間、USAID（米国際開発局）は中東全体でのコンドーム配布に資金を投じていません。USAIDが全世界で行ったコンドーム配布への支出総額も、5000万ドルには遠く及ばないことが明らかになっています。
USAIDの支出の実態
連邦政府の報告書によれば、2023年にUSAIDが世界全体で提供または資金提供した男性用コンドームは約710万ドル相当、女性用コンドームは約110万ドル相当で、その大部分はアフリカ諸国向けでした。レビット報道官の発言は、この数字と大きく矛盾しています。
専門家の意見は？
この問題について、ガザ支援に取り組んだ元高官はCNNに対し、レビット報道官の発言は「作り話」だと断言しています。また、世界の保健援助の専門家も、米国がガザでのコンドーム配布に5000万ドルを費やす計画をしていたという主張に困惑を示しています。
現場の声
USAIDと提携している非営利援助団体アネラの広報担当者も、この件について誰に聞いても分からず、困惑している様子です。ジョージタウン大学世界保健政策・政治センター所長も、レビット報道官の主張を「事実誤認」と断じています。
国務省の見解の食い違い
国務省のブルース報道官は、トランプ氏の対外援助一時停止が不当な支出を阻止した例として、ガザ地区への1億200万ドルの資金提供を阻止したとSNSで投稿しました。しかし、この中にはコンドーム配布のための具体的な金額は示されておらず、レビット報道官の発言とは食い違っています。
資金の使途は？
ブルース報道官によると、この1億200万ドルはガザ地区で野戦病院を運営する非営利組織に送られる予定だったとのこと。同組織は、受け取った資金は救命医療に充てられており、コンドームの調達や配布には使われていないと声明を発表しています。国務省は後に、停止された資金には家族計画や性感染症予防のための資金も含まれていたと追加声明を出しましたが、やはりコンドームに関する具体的な金額は示されていません。
結論：真偽は不明
様々な情報が錯綜する中、レビット報道官の発言の真偽は依然として不明です。jp24h.comでは、引き続きこの問題を追跡し、最新情報をお届けしていきます。
