クリスマスツリーが輝く病院のエントランスホール。「患者さんも医療チームの一員です」というメッセージに勇気づけられながら、私は12月半ばまで比較的穏やかな日々を過ごしていました。抗がん剤治療を受けながら、友人とのお茶や吉祥寺の買い物、そして何より、帰宅後の手料理を楽しめる喜びを感じていました。ステージ4の膀胱がん、肺転移、そして腰骨への骨転移を抱えながらも、穏やかな症状に安堵していたのです。
緊急入院!38度台後半の高熱と闘う日々
しかし、12月下旬、状況は一変しました。38度台後半の高熱が3日間続き、食欲は減退、りんごジュースしか喉を通らない状態に。ぐったりとしたまま、ベッドから起き上がることもできませんでした。
通院日当日も高熱は下がらず、採血後、待合室で待つのも辛く、処置室のベッドで横になることを看護師さんに頼みました。30分ほどうとうとした後、主治医から告げられたのは「免疫力が低下しているため、抗がん剤投与は中止。このまま入院して抗生剤を打ちましょう」という想定外の言葉でした。緊急入院が決まった瞬間でした。
入院時の恒例、身長と体重測定。「身長176.7センチ、体重49.6キロです」と看護師さんから告げられ、「50キロ切っちゃったのか…」と落胆。看護師さんも同情の眼差しを向けました。成人してから50キロを切ったのは初めての経験。強い危機感を覚えました。
alt(緩和ケアで処方された痛み止め。闘病生活を支える医療の一環です。)
抗生剤と経口補水液の点滴、そして回復への兆し
入院後、抗生剤と経口補水液の点滴治療が始まりました。当初は体を起こすことも困難でしたが、3日目頃には体温も平熱に戻り、ほぼ平常の状態まで回復。闘病生活の中で、小さな希望の光が見えた瞬間でした。
クリスマスの病院食に感動!栄養士さんたちの心遣い
そして迎えたクリスマス。病院食とは思えないほど、工夫を凝らした美しい料理が運ばれてきました。クリスマスカラーの食材が彩り豊かに盛り付けられ、見た目にも楽しい食事は、私の心を温かく満たしてくれました。栄養士さんたちの心遣いに深く感謝しました。管理栄養士の山田花子さん(仮名)は、「患者さんにとって食事は楽しみの一つ。特にクリスマスのような特別な日は、少しでも笑顔になってもらえるよう、心を込めて作っています」と語ります。
闘病生活は続く、それでも前を向いて
緊急入院という予期せぬ出来事に見舞われましたが、医療チームのサポートと温かい食事のおかげで、少しずつ回復に向かっています。闘病生活は続きますが、前向きな気持ちで、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。
この経験を通して、改めて食の大切さを実感しました。著名な料理研究家、佐藤一郎さん(仮名)は、「食は健康の基本。バランスの良い食事は、免疫力向上にも繋がります」と述べています。
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