老後生活に不安を抱える人が多い中、年収1000万円を稼ぐ「1000万円プレイヤー」は一体どんな老後を送るのでしょうか? 今回は、1000万円プレイヤーの貯蓄額や年金額、そして生活の実態に迫り、老後の経済的な豊かさについて探っていきます。
1000万円プレイヤーってどれくらいいるの?
まず、気になるのは、年収1000万円を超える人がどれくらいいるのかという点です。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、その割合は給与所得者のわずか5.5%。約20人に1人しかいない、まさに選ばれし存在と言えるでしょう。男女別に見ると、男性は8.6%、女性は1.4%と大きな差があります。
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最も多いのは年収300~400万円の層。1000万円プレイヤーへの道のりは、容易ではないことが分かります。
1000万円プレイヤーの貯蓄額は?
高収入であれば、貯蓄額も多いはず。金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年収1000~1200万円の単身世帯の平均貯蓄額は2462万円、中央値は900万円です。平均値と中央値に大きな差があることから、一部の高額貯蓄者が平均値を押し上げている可能性も考えられます。
1000万円プレイヤーはどれくらいの年金をもらえるの?
貯蓄に加え、老後には年金も支給されます。年金額は現役時代の平均年収や勤務期間によって決定されます。1000万円プレイヤーは一体どれくらいの年金を受け取れるのでしょうか?
1973年生まれで、23歳から64歳まで会社員として勤務し、65歳から年金受取を開始した場合を想定し、平均年収別に年金受給額をシミュレーションしました。
平均年収別 年金受給額目安(額面)
- 平均年収200万円:月10万7000円
- 平均年収300万円:月12万7000円
- 平均年収400万円:月14万2000円
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- 平均年収1000万円:月23万7000円
平均年収1000万円の場合は、月23万7000円の年金を受給できます。パートナーがいる場合は、合計で30万円以上の年金収入となる世帯も多いでしょう。
平均年収300万円の場合、月12万7000円と、1000万円プレイヤーとの差は歴然です。「老後2000万円問題」も叫ばれる中、年金だけで豊かな老後を送れるかどうかは、現役時代の収入に大きく左右されることが分かります。
1000万円プレイヤーの老後:経済的な豊かさだけでなく、生活の質も大切
高収入であれば、経済的な不安は少ないかもしれません。しかし、老後の豊かさは、お金だけで決まるものではありません。健康状態、家族や友人との関係、趣味や活動への参加など、様々な要素が関わってきます。
「ファイナンシャルプランナーの山田さん(仮名)」は、「1000万円プレイヤーだからといって、必ずしも老後がバラ色とは限りません。大切なのは、収入や貯蓄額だけでなく、自分にとっての”豊かな老後”を具体的にイメージし、計画的に準備することです。」とアドバイスしています。
まとめ:1000万円プレイヤーの老後も、準備が大切!
1000万円プレイヤーは、確かに高収入で貯蓄額も多い傾向にあります。しかし、老後の生活は収入だけで決まるものではありません。自分らしい豊かな老後を送るためには、早いうちから計画を立て、準備を進めることが重要です。